育児

初乳~卒乳までの母乳・ミルク・混合

投稿日:2018年2月21日 更新日:

赤ちゃんが誕生しますとやむを得ない場合を除き、初乳をあげることになると思います。その後、本格的な母乳・ミルクといった授乳が始まるわけですが、卒乳までどのようにしていったらいいのか、所々で不安になることがあると思います。授乳の目安や母乳トラブル、ミルク・混合についても注意すべきポイントをまとめましたのでご参照ください。なお、母乳とミルクそれぞれのメリット・デメリットについて知りたい方はこちらをご覧ください。

初 乳

初乳とは授乳初期に出る乳汁のことで、とろみと黄色味を帯びています。
赤ちゃんに必要な栄養と免疫成分を含みますが、特にラクトフェリンや抗体はこれまでお腹の中にいた赤ちゃんを菌やウィルスから守ってくれるといわれています。

最初の目安量は20㏄ですが、始めから初乳が出なくても2~3時間間隔で授乳していきますと出てくるようになり、継続して行えば量も増えてきます。
双子ですと40㏄となるわけですが、私自身、産後3日目までは30㏄でした。4日目でようやく40㏄になり、7日目で50㏄となりましたが、足りない分はミルクをあげました。
このミルクの分量ですが、赤ちゃんによって異なりますので助産師さんに相談してみましょう。

母乳(乳腺炎・ケア・質の良・悪する食べ物・月齢)

母乳を出す条件
・分娩後からおっぱいを吸ってもらう
・1日6回以上の授乳をする※1
・お乳を溜めない
・血液循環を良くする※2

※1 最低回数が6回、なるべくなら8~10回は行いましょう。
母乳はおっぱいを吸ってもらうことでホルモンが分泌され、3日後くらいから出るようになります。初産の場合、1~3か月続けますと出るようになるので、あせらず・あきらめずに続けてください。

おっぱいのあげ方は左胸5分・右胸5分を左右交互に合計20分、角度も替えて行うと乳管詰まりの予防にもなります。生まれたばかりの赤ちゃんは途中で眠ってしまうこともよくありますので、足裏をくすぐって起こし飲ませてあげるとよいでしょう。

※2 ゆったりとした下着、乳頭をつぶさない、マッサージをするなどして血行不良にならないよう心掛けましょう。

産前からの乳管開通マッサージの必要性については賛否両論あるようなのでおすすめはしませんが、授乳前に乳首をマッサージして柔らかくしてあげると赤ちゃんも含みやすくなります。また、入院している間は助産師さんによって母乳や乳頭の状態を確認し、特に問題がなければより深い指導もないと思いますが、退院後によくあるのが乳腺炎などの母乳トラブルです。

乳腺炎とは

母乳が通る器官(乳腺)が何らかの原因によって炎症を起こした状態をいいます。
一因として乳腺が細いという体質的なものもありますが、授乳リズムが落ち着くまでは母乳の需要と供給がうまくいかなかったり、リズムが整った以降も睡眠不足やストレスなどママの疲労も募ってしまうことで引き起こされやすくなります。また、授乳によって乳輪・乳頭にできた傷から細菌が入るなどして乳腺が炎症を起こすこともあります。

症状としては痛み、胸のしこりや脇の下の腫れ、発熱を伴い、葛根湯やキャベツの葉で冷やす自宅での療法もありますが、できれば助産師さんのいる病院で診てもらうと治療だけでなくケアについても教えていただけますので受診するとよいでしょう。

このほか、乳腺炎の一歩手前の状態をうつ乳といい、発熱はないもののしこりや一部の器官が硬く浮き出てみえることもあります。詰まりかけているので濃ゆい母乳になっており、赤ちゃんも飲みにくいので更なる悪循環を招いてしまいます。うつ乳がありますと再度かかりやすい状態にあるので、自己管理の仕方を身につけておくとよいでしょう。

授乳1か月後からの自己管理

初乳では黄色味を帯びたとろみのある乳汁でしたが、次第に白っぽくなり、米の研ぎ汁のような半透明でさらっとしたものへと変わっていきます。個人差もありますが、母乳は初乳・移行乳を経て成乳期に入り、授乳1か月以降はこの半透明でさらっとした状態がいわゆる質の良い母乳といわれていますので目安にしてください。

確認の仕方

入浴中に乳頭のマッサージをして、乳首の側面も含めて母乳の出る所(乳口)がどの辺りか、全部で何個くらいあるのかを把握し、可能であれば毎日確認しましょう。
乳頭マッサージの仕方は、親指からの3本の指で乳輪から乳頭にかけてひねるように前へ引っ張るのですが、分かりにくいですよね。

入院中でしたら助産師さんへ、退院後は母乳外来または出産でお世話になった産院へ問い合わせますと対応していただける所もあるようです。このほか、個人で母乳指導をしておられる助産師さんもいますので、母乳教室を検索してみてください。
料金は1回につき3000~5000円位です。お世話になった病院ですと安く済む場合もありますが、入院中に教えていただくことがベストです。

確認ポイント
・胸全体を触ってみた時に一部しこりのようなものがある
・乳頭が赤い または 白斑がある
・乳口から母乳が出にくい または 出ていない部分がある
・母乳にモヤモヤした糸くずのようなものが含まれている
・白い粒がでた
・栓が抜けるような音がした
・濃ゆい母乳が出た時に舐めてみる→しょっぱい

※授乳直後ですと母乳が出にくいので、時間をおいて、次の授乳に差支えのない程度にお手入れしてください。また、搾乳ほどに刺激を受けますと母乳を生産しようと反応しますので長くても片側5分を目安とし、力を入れすぎないよう注意してください。

さて、上記にあてはまるものが見られた時には詰まりやすく、赤ちゃんにとっても飲みにくい母乳の状態が考えられますので、ケアをして質の良い母乳を飲ませてあげましょう。

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ケア

・しこりのようなものがある
そこに手を添えて圧をかけながら、もう片方の手で乳頭マッサージをして母乳の出具合を確認してみてください。乳管が開通し、しこりがとれるまで搾乳します。

・乳頭が赤い、白斑がある
疲労・ストレス・脂質の多い食事などによって詰まりぎみになり生じる場合と授乳によって傷がついた場合とが考えられます。赤い時はラノリンという羊毛から抽出した油が販売されていますので(商品名ピュアレーンなど)、授乳後に塗ってサランラップのようなもので保護しますと落ち着いてきます。白斑がみられた際には、乳頭マッサージを行い、母乳の出を確かめてみましょう。開通しますと白斑もなくなります。お手入れ後は、羊毛油で保護しましょう。

・モヤモヤしたものや白い粒が含まれている
粒の正体は脂肪分ですので身体が冷えている、一部詰まりかけや溜まった母乳で濃縮されている、あるいは脂肪分の多い母乳なのかもしれません。母乳は血液に含まれる栄養素を取り込んでいますので、後述タイプですと食事療法によって改善を図るということも必要になってきます。

つまり、脂質の多い母乳=脂質の多い血液ということですから疲労・ストレスや体質を除くと食事に一因があると考えられます。あっさりとした和食によって血液の質を改善していくことになりますが、血液の質が替わるには1.5~2か月かかるといわれていますので、離乳食中期位まではケアと食事に気をつけましょう。離乳食後期では授乳の際に確認する程度、完全食~卒乳までは、3日~1週間に1度というふうに様子を見ながら少しずつ間隔をあけて乳管のチェックを行うとよいでしょう。

・栓が抜けるような音
乳管に詰まっていた粒が取り除けた時にシュッと音がすることもあります。これも、母乳の質的に詰まりやすい状態にあるということで注意しなければなりません。赤ちゃんが沢山飲んでくれると自然と排出されることもあるようですが、むせてしまうこともありますので、なるべく質の良い母乳を飲ませてあげたいですね。

母乳の質を良くする食べ物

白飯 天然酵母を使った無添加パン
豆・豆製品
白身魚 鶏肉と加熱した卵 
海藻類 根菜類
植物油
麦茶 果汁100%など

母乳の質を悪くする食べ物

お餅 赤飯 ラーメン
脂質の多い牛肉
乳製品 
青魚 ウナギ 
マヨネーズ
悪の強い筍や蕨 栗
動物油 揚げ物
糖質の多い菓子類・飲料
カフェインを含む飲料など

空腹時のおやつ

おにぎりやさつま芋がよいですが、時には好きなものを食べてストレスを溜めないようにしたいですね。偏食や食べ過ぎに気をつけましょう。

食事の面では、個人差や摂取量にもよりますので厳しく制限をするというよりも様々な食品をバランスよく食べることが基本です。脂質・糖質・塩分・乳製品は控えめにしたり、高カロリーになり過ぎないように心掛けましょう。これらを気をつけるだけでダイエットになるので嬉しいですよね。

月齢による母乳の質と授乳回数

0~2か月
母乳は消化が良いのでおおよそ2時間間隔で授乳となりますが、新生児は力が弱く上手に飲めなかったり、途中で疲れることもあります。ママも乳首の含ませ方が浅くて十分に飲ませてあげらず、授乳回数が増えるかもしれません。

ただ、2時間空けないと母乳の生産が追いつかなく、出が悪くなりますので様子を見ながら行ってください。左右交互に5分ずつ×2回の合計20分。授乳の後は必ずげっぷをさせてあげましょう。

なお、沐浴・入浴後の水分補給を湯冷ましなどではなく母乳にしますと栄養・免疫のとれる回数も増え、母乳回数としてもカウントできますね。

目安(個人差があります)
母乳による授乳回数は10回以上
ミルクによる授乳回数は8回位

3~4か月
周囲をみたり手を動かしたりして授乳を中断する遊び飲みが見られるようになります。体重が母子手帳に記載されている発育曲線に沿っていれば問題ないといわれていますので無理に飲ませなくても大丈夫です。ただし、念のため授乳後のげっぷ確認は生後6か月位まで行いましょう。
目安
母乳による授乳回数は6~8回
ミルクによる授乳回数は5~6回

4カ月~離乳食初期
以前に比べ、胸の張りはあるものの落ち着いてきますが、ケア不足・授乳タイミングが合わない・飲み残しなどによって詰まりやすいです。授乳の際には縦抱きや横抱きといろんな角度から飲ませるようにしましょう。
目安
母乳・ミルクによる授乳回数は5~6回

 離乳食初期~中期
胸の張りが感じられなくなり、普段はとても柔らかいです。
赤ちゃんの2回食が始まり、母乳の飲む回数が減ったり、生活リズムが出来てきて深夜の授乳をはじめ授乳間隔が空いてきます。

ケアの面でみますと詰まりやすい状態にありながら自覚もなく、うつ乳になっても乳管マッサージによる圧もかかりにくいので詰まりがとれにくいです。入浴時のケアはしっかりと続けましょう。

目安
母乳・ミルクによる授乳回数は5~6回
※離乳食の進み具合などによって個人差がみられます。

離乳食後期
胸の張りはより感じられなくなり、柔らかさも増します。
乳管の詰まりチェックは授乳の際に軽く行って確認する程度でよいでしょう。
授乳回数は、深夜授乳が1回あるかないか位になり、授乳が7時間程空いてしまうこともあります。

母乳量の目安
集団健診などでまわりの子の発育をみると、母乳の子はミルクの子に比べて体重が少なく、小さかったりするので、母乳が足りているのかどうか不安になることもあるかもしれません。
足りているのかどうか、飲めているかどうかは赤ちゃんの様子や排泄回数(授乳回数と同等位)で判断することもできますが、的確なのは授乳前・後で体重を測ることです。

①おむつ交換後、赤ちゃんを抱っこしての体重-自分の体重=赤ちゃんの体重
②授乳後に、同様の計測をして赤ちゃんの体重を求めます
③授乳後の赤ちゃんの体重②-①=母乳を飲んだ量

この他、母子手帳にある発育曲線に沿った成長をしているか否か記録していき、下回っていても同じような曲線を描いていれば問題ないといわれています。差が開き始めると母乳が足りないのかもということで、ミルクとの混合をすすめられるかもしれません。かかりつけの小児科医に相談されるとよいでしょう。

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ミルク(注意すべきポイント)

ミルクは消化に3時間がかかりますので、母乳と比べて1日の授乳回数も少ないです。新生児ですと8回位でしょうか。成長するにつれ、母乳同様回数は減ってきますが飲む量は増えてきます。ミルク缶に表記されているものを目安とするか、または助産師さんなどにアドバイスをいただきましょう。

注意すべきポイント
1.吐き戻し
2.げっぷをさせる
3.フォローアップミルク

1.授乳をするとミルクに限らず母乳でも吐き戻しの経験があると思います。赤ちゃんは満腹中枢が未発達なので沢山飲み過ぎてしまうことや胃の形が徳利のようになっているために少しでも傾けばあふれてしまうためです。吐き戻しをしますと気管にミルクを詰まらせて窒息ということもありますので、授乳後のげっぷと姿勢にも注意をはらいましょう。授乳後の赤ちゃんの姿勢は、身体の右側を下・頭を少し高くして寝かせてあげると吐き戻しのリスクを軽減することができます。

2.げっぷをさせる
先述しましたが、げっぷはミルクと一緒に空気を飲んでしまうことで胃に溜まって苦しくなったり、吐き戻しやその過程で気管に詰まらせてしまうのを防ぐために行います。げっぷのさせ方は、ゆっくりとやや前屈みの縦抱きにして背中をさするか、もしくはうつ伏せで肩に乗せて背中をさすることでも出やすくなります。首が座ってくる生後5,6か月位になると空気を飲み込む量も減り、次第に自力でげっぷをすることが出来るようになってきますので、その間補助してあげて様子をみましょう。

3.フォローアップミルク
授乳から離乳食を経て、完全食へ移行する時期の乳児は牛乳や食品にも制限や段階を踏まえてあげることになるので、鉄欠乏性貧血になりやすいといわれています。フォローアップミルクはこの時期の不足しがちな栄養素、主に鉄分やカルシウム・ビタミン類を多く含んだ補助食のようなもので市販されています。

飲ませてあげる時期は満9か月以降および3回食になってからといわれていますが、牛乳が飲める・3食しっかりと食べることができるようになったら3歳を待たずしてやめてもいいと思います。ただ、亜鉛の含有量が少ないようなのであくまで1つの補助食と捉え、また、必ず飲まなくてはならないというものでもありませんので、心配される方はかかりつけ医に相談されてから検討してもよいと思います。

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混 合

授乳の仕方としては、始めに母乳を飲ませてからミルクで補足します。
ミルクは母乳よりも飲みやすいので、先にあげてしまいますと母乳を飲まなくなってしまう可能性があり、ママ側も乳腺炎などの乳管トラブルになりやすいです。一方で、味覚が発達していきますと食べ物によって味の変わる母乳の方がおいしいと感じ始めミルクを嫌がる赤ちゃんも出てきます。

混合だけどいずれ母乳だけにしていきたい場合には、ミルクの量を減らして※1、おっぱいを吸うことに慣れてもらいましょう。始めは体力が要るので嫌がるかもしれませんが、飲むようになります。この調整を行うことで一時的に体重の増加幅が減るかもしれませんので健診などではその旨を伝えたうえでアドバイスを受けましょう。
※1 医師の判断により混合による授乳を行っている場合は、調整を始める前に医師へ相談しましょう。また、具体的なミルクの量や混合比率は母乳の出具合なども含めて個人により異なりますので、詳しく知りたい方は助産師さんや医師に相談してから始めましょう。

授乳は、子育て20年と考えるとかけがえのないひと時ではありますけど、体力勝負な面もあります。ホルモンバランスの乱れによる産後うつも懸念されますが、特に深夜帯の授乳をしていると睡眠不足や疲労が募って体調を崩しやすく、心も塞ぎ込むようになりますので旦那さんや周りの方にお願いしたり、家事は手抜きをしたりして、少しでも自分の身体を休ませてあげる工夫をしたいですね。

 

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