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青森県の十和田湖・奥入瀬渓流などの観光に訪れた際には、もうひとつお立ち寄り・おすすめスポットがあります。
奥入瀬渓流から車で約70分のところにあります十和田市現代美術館。春には桜並木が美しいメイン通りの両脇には大きな屋外展示作品が立ち並び、どこまでもアートを感じるような空間です。
所要時間は館内常設展のみで60分位ですが、屋外展示では撮影を楽しんだり、作品でもあるカフェで創意工夫されたメニューをいただくこともできます。
館内作品
美術館付近にはアート広場とストリートファニチャーがいくつもありますので目移りしてしまい、入館前にして満足感があります。
鑑賞順序としては・・・
屋外展示ではとにかく楽しい!写真撮影に夢中といった作品を感じる空間になっています。
館内では内装も内庭もすべてが作品となっており、しっとりと鑑賞する。
といった具合ですので、
お子さんも一緒でしたら広場で遊んで落ち着いたころに入館、静かに鑑賞するでもいいですし、
時間が気になるようでしたら館内から鑑賞して、限りまで屋外を楽しむのもよいでしょう。
館内に入って販売機にてチケットを購入しますが、常設展+企画展のみの扱いのようでしたので、常設展のみの方はカウンターにてお尋ねしてみましょう。なお、常設展は高校生以下無料となっております。
最初にお見えするのは「スタンディング・ウーマン」ロン・ミュエクさんの作品です。
十和田市現代美術館といいますと、雑誌などでカラフルドット柄の草間さん・フラワーホース、そしてこの彫刻作品が紹介されていますね。
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目の当たりにしますとリアルすぎて何とも言えない感覚に陥ります。
我が家は広場で遊んだ後に入館しましたが、すっかりドーパミンが引いてしまいました。
作品でありながらも血の通う皮膚や細部にわたる質感が見事に表現されており、女性の表情にもどう対処したらいいのか分からないような、
いや、対処することを考えてしまうほどに人間です。
次に、
順路としては1階の各室にて作品鑑賞となりますが気持ちを落ち着かせたいので(笑)
2階・屋上を先に行きます。
2階建ての館内にはエレベーターと階段があります。
いずれもそれ自体が作品となっていますが、
まずは吹き抜け階段。
壁面がカラフルにペインティングされてあり、インスタ映えな一枚を撮ることができます。
写真では判りにくいですが、暗闇の森林の中に明かりを灯し'闇'を体感する空間になっています。
実際に夕暮れ時の林道を歩いたことがあるのですが、
日の入り具合で時間の経過を感じますと恐怖心が芽生えてき、暗さとともに慎重に歩くようになります。
まさに、そのような錯覚というのでしょうか、生きた自然を感じることができる作品です。
このほか、近未来的な白い一室にヤギが寝ている「無題」「デッド・スノー・ワールド・システム」ボッレ・セートレさんの作品も展示されていますが、撮影禁止となっています。
屋上の扉を開けますとそこには作品が繰り広げられています。
ちょうど雨が降っていたので屋外へ出てみることができませんでしたが、
空色の床に、目のような模様と雨が描く波紋もまた趣がありました。
階段とのつながりを持つ作品ですので、風が吹き抜けて空へと羽ばたくような感じでしょうか。
エレベーターを使って降ります。
天井角の方にかわいらしい作品が展示されていますのでお見逃しなく。
そして1階。
中庭を1周するように展示されています。
手前でお目にかかるのは山本修路さんの作品。
バケツに入っている?な動物。
よく見ると凍ってる!?
ユーモアのある作品が他にもこっそりと展示されており、全体を通してよいアクセントにもなっています。
大開口窓からみえるのはリンゴの木。
通路の途中で白いテーブルと文具があり、短冊に願い事を書いてポストに入れますとリンゴの木に吊るしてくれるようです。
オノ・ヨーコさんの平和を祈願するプロジェクトでもあり、
石を敷き詰めて川に見立てた「三途の川」
奥に設置された「平和の鐘」
とが中庭全体に広がります。
このほか、映像によって錯覚を起こすような作品やSFチックな空間、天井から人型彫刻が連なりシャンデリアのような形状をした作品などもありました。
企画展もみてみました。
各国を移動する中で感じた文化やアイデンティティを問うコンセプトのもと、オーガンジーという布地を使って壁面をつくり、各国?の家(部屋)らしきものを作品にしているようでした。
確かに、各国の家のつくりをみますと洋式や文化、間取りなどをみますとその人らしさがみえてきますものね。
鑑賞後はカフェ・ショップの建物内を通り屋外展示作品へと進みます。
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アート広場・ストリートファニチャー
カフェ・ショップの建物壁面には、
奈良美智さんの「夜露死苦ガール2012」とポールモリソンさんの「オクリア」が描かれています。
ぐるりとまわりますとカフェ全体を捉えることができ、お向かいの消防署側からみてもアートな空間を感じます。
メイン通り(官庁街通り)を挟んで向かい側にアート広場があります。
美術館側の道沿いには
大きな枕のような「マーク・イン・ザ・スペース」リュウ・ジャンファ 作をはじめ、ほか2点展示されています。
アート広場側の美術館前には上写真の作品、「ヒブノティック・チェンバー」R&Sie作があります。
そしてメインとなる広場には
ファットというとあまりよいイメージがないのですが(笑)
お家の中に入っていみると「家」についてファットハウスが語る映像が流れていました。
はじめはフランス映画をみているかのような、
しばらく聞いていると家について熱く語ることに何だか面白くなってきました。作者さんごめんなさい(汗)
「家」あるいはアイデンティティ?について永遠に続く話です。
隙間から見える風景が絵になり、とてもきれいでした。
ドット柄とかぼちゃが特徴的な草間さんの作品が沢山あってかわいいです。
これまで行ったことのある展覧会ではかぼちゃのオブジェを外側から鑑賞するような展示でしたが、こちらは入ることができました。
かぼちゃの中もドットになっていて所々が光ります。
内部から無限に繰り広がるドットの脅威さやカラフルな配色のポップな世界に跳びは放つドットの対比的なイメージを味わうのもいいですね。
右側には別の作品。
美術館内の所々からもお目見えするお化けですが、
右側の四角い建物はトイレで、こちらにも窓を覗く何かがいます。
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カフェ・ショップ(グッズ)
床が絵画作品になっています。
「無題」マイケル・リン作
十和田市の伝統工芸である南部裂織や日本の織物によく描かれる花柄をモチーフに描いたようです。
カフェメニューはパスタ、サンドなどの軽食もありますがリンゴの形をしたスウィーツやアップルパイ、奥入瀬ビールなど青森らしい素材を使った料理やメニューとなっています。
我が家も最後にスウィーツをとあれこれ悩んでいたら・・・ラストオーダーも終わってました。。
ショップの方には、草間さん・奈良さんのグッズや青森らしいものが沢山ありました。
奈良さん作品はカフェ&ショップ建物の1面のみでしたが、犬のキーホルダーなどのグッズの扱いがありました。
草間さんグッズも多く、キーホルダーやクッションカバー、トートもありました。
ほかにはお箸の形の色鉛筆といったアートな文具も。
ちょっと遅めのランチ時でしたがカフェが混んでいたので一旦外に出てみました。
方向が悪いのか、なかなか歩いて行ける範囲での食事処は見当たりません(運が悪いことにラーメン屋さんは定休日)。。
でも、懐かしい感じのする商店街で、アート気分で散策しますとこれもまた味わいがあって写真を撮るには良さそうでした。
町全体がほんわりしてます。
ちなみに
帰宅後、美術館内にあるパンフやペーパー類をみてみると食べ物系mapが入っていました。
バラ焼きが有名で、そういえば馬肉という文字もよく見かけました。
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概要
開館時間
9~17時(入館16時30分まで)
休館日
月曜日※祝日の場合は翌日
ほか、年末年始やメンテナンスなどにより臨時休館もあり。
入館料
高校生以下無料
常設展 ¥510
企画展 ¥800
セット券 ¥1200
駐車場
10台
美術館裏の専用駐車場は開館前じゃないとすぐに満車となるようです。
近隣に指定有料駐車場があり、こちらのチケットをお持ちの方は受付で無料券がいただけます。
但し、有料観覧者のみ。
アクセス