スポンサーリンク
埼玉県飯能市のメッツァ内にムーミンバレーパークはあります。キャラは知っているけど…という方に、よりパークが楽しめるような、おすすめの本や登場するキャラクター、アニメなどをご紹介します。ムーミントロールって何?あのアトラクションはどの場面?登場人物はどんなキャラでしょうか。
作者とムーミンの世界
トーベヤンソンさんについて
彫刻家と挿絵画家の両親をもち、美術学校へ進学。雑誌「ガルム」に小さなトロールのイラストを書いたのがきっかけでムーミンが誕生し、1945年31歳の時に1作目となるムーミン童話「小さなトロールと大きな洪水」を出版、全9作品書きました。
ムーミンのお話
ムーミントロールって?
下宿先でつまみ食いするトーベさんに、おじさんが冗談で言った得体のしれないいきものの名前が由来ですが、トーベさんが生み出した架空のいきものです。ちなみにムーミンとは種族で、ムーミン・パパ・ママがいますね。物語にはほかにもへムル、はいちゅう、ホムサといった種族も登場します。
ムーミンの世界
ムーミンたちが住むムーミン谷にはジャスミンやライラックが咲き、おさびし山やほらあな、海の向こうにはニョロニョロの島があります。自然を身近に思う感覚は四季のある日本でも共感しやすく、時に北欧らしい冬の生活(ムーミンたちは冬眠するんですけどね)や島生活などもワクワクするような物語の背景として自然の厳しさや安らぎが描かれております。
また、個性豊かなキャラクターが繰り広げる物語や展開、発する言葉も魅力的で、時に哲学的であったり鋭さの中にあるやさしさを感じさせたりと人間味の深いセリフに大人も魅了されるのではないでしょうか。
この世界観を描いたトーベさんの時代的背景や生い立ちにも目を向けるとより深く、また、ムーミンの容姿が妖怪のようなお化けのようなものから丸みのおびた愛着のあるスタイルへと変化を遂げたように、著者の心理的な要素・体験があったからこその物語であることが窺えます。
キャラクター(ムーミントロールの家族)
ムーミン谷ではいつも誰かが騒動を起こし、ムーミンを主体に住民たちの個性を持ち合わせて解決を図りますが、そのこじれ具合やドタバタ劇の面白さとムーミンの成長ぶりも魅力のひとつです。トラブルを起こしてもその人を排除しないというのもムーミン谷らしいですよね。
ムーミン
パパとママの良さを受け継ぎ、好奇心旺盛で勇敢かつ思いやりのある優しい心の持ち主。スノークのおじょうさん(フローレン)はガールフレンド。
ムーミンパパ
黒いハット帽とステッキがトレードマーク。冒険家で家庭を持ってからは脚本や自伝のようなものを執筆。家族思いですがチャレンジャーで冒険家としての志は変わらず、一家を巻き込んで島暮らしをすることも。
ムーミンママ
料理や園芸が好き。おっとりとしていて、ありのままの姿を受け入れてくれる理想的なママ。
嵐の海の中でさえも離さずに持っているバッグには、メイク道具や家族のための物などが入っています。
童話を彩るキャラクター
本のあらすじとともに登場するキャラクターを紹介します。
1作目「小さなトロールと大きな洪水」
パパがいなくなり、ムーミンとママが探しに行く中でスニフに出会い、一緒に旅をします。途中で蛇に襲われ助けてくれた少女チューリッパとムーミンパパに会ったという塔の住人である赤い髪の少年の恋の話が盛り込まれています。そして、ついにパパに会えた場所こそムーミン谷であり、住まいとなります。
ニョロニョロ
集団で船に乗って登場。3作目・5作目にはニョロニョロの生態について記されています。種から生まれ、話すことも聞くことも、目もあまり見えません。ただ、敏感に感じとることができ、雷でおこる電気をエネルギー源としています。
2作目「ムーミン谷の彗星」
じゃこうねずみから地球に迫ってくる彗星の話を聞き、ムーミンとスノークがおさびし山の天文台へ確認に行きます。数日後に衝突することを知って急いで帰る途中に知り合ったスナフキンとスノーク、スノークのおじょうさん(フローレン)。竹馬で歩いたり、ヘムレンさんの服を気球にしたりと何とかムーミン谷へ戻ることが出来ました。日ごとに大きくなる彗星、万一に備えて洞窟へ避難しますが…。
スノークのおじょうさん(フローレン)
ムーミンがタコに襲われた時に、アイディアを練って助け出しました。スノークのおじょうさんは前髪と金の足輪がトレードマークで、ドラマティック好き。計画を立てたり、災害の原因追及や会議を開くなど、仕切ることが好きなスノークを兄にもつ。なお、ムーミンと容姿が似ていますがムーミン族ではなくスノーク族です。大きな特徴として心理状態が身体の色が変わります。
じゃこうねずみ
ムーミンパパが川に橋をかけたことで家が崩壊し、ムーミン屋敷に住み込みます。愛読本は'すべてがむだであることについて'というクセの強い哲学者で人に好かれるタイプではありませんが、なぜかお堅すぎて笑えてきます。
3作目「たのしいムーミン一家」
山で発見した黒いハットは、ものを入れると別なものへと変化する魔法の帽子で飛行おにの落とし物でした。そこへスーツケースを持ったトフスランとビフスランが現れ、モランや飛行おにが探し求めているルビーの王様を隠し持っていたことから、もうひと騒動起きてしまいます。
トフスランとビフスラン
帽子をかぶっている方がトフスランで、2人はお互いにだけ気を許し、2人にしか通じない言葉を話します。気に入ったものは盗んでしまう性分なのでお騒がせなキャラになってしまうのですが、飛行おにに対しては素晴らしいアイディアで解決を図ります。
モラン
言葉を話せず不気味な存在感。近寄ると寒く、触ると凍ってしまうことからみんなに恐れられていますが、実は女性で「ムーミンパパ海へいく」ではムーミンと心を通わせるようなシーンがあり、孤独だったモランが喜びをあらわにします。
4作目「ムーミンパパの思い出」
厳格な孤児院生活が嫌になりムーミンパパは自由と冒険を求めて旅に出ます。その行く先でスニフの父であるロッドユールやスナフキンの父親であるヨクサルに会い、嵐に遭いながらも航海を続け、ようやく辿り着いた王様の島で新しい村づくりや旅のお供のオーケストラ号を空も飛べるように作り直します。やがて仲間の結婚や思い思いの生活に寂しさを感じるパパ、その時…ムーミンママとの出会いがあります。ムーミンが生まれる前のパパの青春記です。
フレドリクソン
ロッドユールのおじさんで、船のオーケストラ号の開発や空飛ぶ船へと改良した発明家。今作ではムーミンパパとフレドリクソンさんを軸に、ムーミン谷の主要メンバーの両親や相関図がみえてきます。
竜のエドワード
巨大すぎるゆえに誤って誰かを踏みつぶしてしまうエドワードですが、ムーミンパパが出航する際に手助けをしてくれます。
ちびのミィ
ミムラ夫人の34番目の子ども(末っ子)が生まれ、ミィと名づけられました。空飛ぶ船の試験運転の際に人生初のいたずらをします。からだが小さくて、素早い動きといたずらが好き。思ったことは実行するタイプで、相手にもはっきりとしたことを言います。なお、お姉さんでもありミムラきょうだいの長女でもあるミムラねえさんも登場します。スナフキンは異父弟。
5作目「ムーミン谷の夏まつり」
ムーミン谷が大洪水に見舞われ、そこへ劇場が流されてきました。ムーミン一家と仲間たちはそれとは知らずに移り住みますが、長年住んでいたエンマが怒ったことでムーミンとスノークのおじょうさんが家族と離れ離れになってしまいます。ある日、話が盛り上がってムーミンパパが書いたシナリオを夏まつりの日に上演することになりましたが…。
ホムサ
ムーミン一家出会い、一緒に劇場へ移り住みます。まじめで素直なホムサにとって舞台経験はとても大きかったようです。
ミーサ
ホムサとともに劇場へ移り住み、同じように舞台経験がその後の夢へと繋がりました。泣き虫で自信のない女の子。
エンマ
舞台監督の妻で、演劇について熱い思いを抱いています。それゆえ、劇について知識のないムーミンパパたちに対して嫌嫌悪感を抱いていましたが、ムーミンパパの上演の際には次第に協力的になっていきます。
6作目「ムーミン谷の冬」
冬眠するはずのムーミンがなぜか眠れなかったことで、知り得なかったムーミン谷の冬の様子が浮き彫りになってきます。初めての環境のなか、寝静まってる家族とスナフキンが旅に出ているために次第に寂しくなっていきますが、初めての雪や氷、水浴び小屋の冬の住人、冬の風物詩と目に見えないいきものたちなどによって、ムーミン自身の何かが変わっていきます。
おしゃまさん(トゥーティッキ)
水浴び小屋の冬の住人で冬の世界を教えてくれます。ムーミンに同調するようなことは言わないものの、思いやりがあり、自分の問題は自分で答えをみつけ、自身で乗り越えるものというスタンス。このモデルとなった人物が実在しており、トーベさんのパートナーであるトゥーリッキだそうです。
氷姫と雪のうま
氷姫は美しいが、目が合うと凍ってしまうといわれており、見てはいけない存在。
雪のうまはおしゃまさんが氷姫のためにつくったもので、このうまに乗ってどこかへ行ってしまうという。氷姫を身近に感じたある時、目が合って命を落とした子リス(すばらしいしっぽをもったりす)を乗せていきました。
7作目「ムーミン谷の仲間たち」
ムーミン谷の様々なキャラクターによって起こる9つの話。短編集です。
スナフキン
自由を愛し、秋から春先まで旅に出ます。ある時、名前のないはい虫に出会い、ティーティ=ウーと名付けます。おしゃべりなこのはい虫に気分を害されますが、悲しそうに消えゆく姿に後ろ髪をひかれ、ムーミン谷へと歩んだ道を戻ってきてしまいます。
ホムサ
想像力が豊かで赤ちゃんホムサを置き去りにするほど思い込みが激しく、周りからすると嘘つき。家族もみな困っていましたが、ちびのミィに想像力と恐怖心をあおるような嘘をつかれてしまいます。
静かなのが好きなヘムレンさん
親類であるヘムルが経営している遊園地で切符切りをしていたヘムレンさん。静かな年金生活を夢見ていましたが、大雨と洪水によって遊園地がなくなってしまいました。そこで、おばあさんから公園に住んでいると、お使いホムサから悲しんでいる子どもたちのことを聞き、公園内に新しい遊園地を作ることにしました。
ニンニ
おしゃまさんが連れてきた、姿の見えない女の子。おばさんから皮肉を言われ続けて姿が見えなくなり、話すこともできず、首につけた鈴によって存在を確認するぐらいでした。ムーミンママがこうした症状の処方箋をお薬手帳からみつけだし、お薬と優しい対応によって足元が見えるようになりましたが…。強い心を持った時に自分を取り戻すことができました。
スニフ
本当に好きなものを人にあげたら10倍になって返ってくると聞いたスニフは、可愛がっていたぬいぐるみの犬のセドリックをあげてしまいます。気がかりなスニフはスナフキンに相談し、ある話をされるものの損得にとらわれて本質には気づきませんでした。ただ、捨てられたセドリックを見つけて拾い、可愛がり続けるスニフは憎めませんね。
この世の終わりに怯えるフィリフヨンカ
育ちの良い貴婦人であるガフサ夫人が来るというのに、へムルから借りて住んでいるため、インテリアや食器なども趣味に合わずそわそわ。ガフサ夫人がいらっしゃっても話題がなく、不吉なことを言って不快にさせてしまいます。ところが、感じ取ったものが現実となり、竜巻がこのすべてを吹き飛ばしていったのです。
そのほか、'世界でいちばんさいごの竜' 'ニョロニョロ' 'もみの木(クリスマス)'のお話もあります。
8作目「ムーミンパパ海へいく」
8月の終わり、新しい生活を求めるパパと同行するムーミン一家。海を渡って島の灯台で暮らし始めますが、ママはムーミン谷を思って海藻による庭づくりや絵を描き、ちびのミィとムーミンは灯台を出て暮らし始めるなど、家族は不協和音。パパも灯台守りとして行き詰まりを感じていました。
うみうま
花模様入りの服を着た2頭のうま。海から現れて月明りに照らされながら砂浜をはねる姿にムーミンが虜になるものの相手にされませんでした。
漁師
ムーミン一家が航海中に問いかけましたが答えず、灯台のカギや灯台守りについてもそっけない返事をしていました。無口で孤独な海の生活をする漁師でしたが、ムーミン一家との交流によって灯台守りである自分を取り戻していきます。
9作目「ムーミン谷の11月」
秋の気配を感じ取りスナフキンは旅に出ます。誰にも気づかれずにムーミン谷を出ていきましたが、ハーモニカの音色が思い出せずムーミン谷へ戻ることにします。ほかにもムーミン谷の仲間たちがムーミン屋敷に集まってきましたが、誰もおらず、思い思いに屋敷で過ごしてムーミン一家の戻ってくるのを待ちます。初雪が降り、それぞれが自分の居場所や冬ごもりのために戻り、スナフキンも旅に出ます。そして山頂に登ったホムサが自分の知らない島からヨットで帰ってくるムーミン一家を見かけ、岸に降りていきました。
フィリフヨンカ
ひとり暮らしのフィリフヨンカは屋根裏部屋のお掃除をしていて滑り落ちそうになり、何とか助かりました。再び部屋へ戻るとスーツケースを見てムーミン一家に会いに行きます。枯葉を触るのも嫌なくらいのきれい好きで
ホムサ トフト
ヘムレンさんのヨットに住み込んでいるホムサです。ムーミン一家に憧れをもつもいつも辿り着く前に眠ってしまい、一度も屋敷の中に入ったことがありません。ようやく念願の屋敷に辿り着き、みんなが自分の抱えている問題を解消して屋敷を去っていく中、唯一ムーミン一家への興味を持ち続けているホムサはムーミン一家の帰りを目撃します。
ヘムレンさん
毎日同じことの繰り返しに嫌気がさしてきたヘムレンさん。一度も使ったことのない自前のヨットをみて、ヨットの操縦が上手なムーミンパパに会いに行くことにしました。
スクルッタおじさん
自分の名前すら忘れてしまう頑固なおじいさん。若いころの自分に戻りたくてムーミン屋敷へ向かいます。
番外編
童話(小説)には登場しませんが、コミックスやアニメ、グッズなどでご存知の方もいらっしゃると思います。
スティンキー
嘘をついたり物を盗んだりと悪いことばかりするトラブルメーカー。なるべく関わりたくない存在ですがスティンキーの方からやってきます。悪さの質がやんちゃ程度であることや悪さが騒動を生むもバレてしまって怒られるというオチが人気の一因かもしれませんね。
バレーパークの各施設はあの本に登場
コケムス
飛行おにの魔法の帽子によって植物で覆われてしまったというコンセプトのもとつくられた展示施設です。トーベさんの生涯とムーミン作品の常設展・企画展が行われます。「たのしいムーミン一家」にて飛行おにが登場します。
ムーミン・スニフ・スナフキンが見つけた黒い帽子。その中に入れたものはみな別なものに変身してしまう魔法の帽子で、あるときは多年草の束が帽子の中に落ちて育ち始め、ムーミン屋敷がたちまちジャングルになってしまいました。この帽子は飛行おにという魔法使いの落としものでした。
一方、小さなトフスランとビフスランが持ち歩いていたスーツケースの中には、飛行おにが探し求めているルビーの王様が入っていて・・・という内容です。豹に乗って空を飛び回る飛行おには容姿も存在も怖そうですが結末を読むと心の通った魔法使いであることが分かります。
ヘムレンさんの遊園地(ツリーハウス)
ヘルム族が経営している遊園地で働くへムレンさんのお話をモチーフにしたアスレチックやツリーハウスがおさびし山エリアに点在します。
へムレンさんというと、平成アニメでは虫眼鏡を持っていつも新種を探している植物学者のおじさん?おじいちゃん?風なヘムレンさんを想像しますが、別のヘムレンさんです。このほかにも警察官のヘムレンさんもいますね。みなへムル族です。
遊園地のヘムレンさんは「ムーミン谷の仲間たち」にて登場します。
ムーミン屋敷
青い円柱に鱗瓦のお屋敷はムーミンパパが建てました。
冬の北欧の必需品である暖房器具のひとつ、タイルストーブをモチーフにしているようです。
お屋敷に関するお話も多く、「小さなトロールと大きな洪水」「たのしいムーミン一家」にてその経緯や見取り図が記され、「ムーミン谷の冬」ではムーミントロールのご先祖さまが登場することでストーブとのつながりも垣間見えます。
灯台と水浴び小屋
「ムーミンパパ海へ行く」にて、ムーミンパパが新居地を目指して一家で出航し、辿り着いた島で住居となる灯台です。馴染めない島生活に家族がバラバラになりますが、各々の不安に自身が向かい合い答えをみつけるという物語の舞台です。
水浴び小屋は、おしゃまさん(トゥーティッキ)が冬の間だけ住んでいる小屋として「ムーミン谷の冬」で紹介されていますが、海岸沿いにムーミンパパが建てました。海が好きなムーミン一家らしく、ムーミンの水着も保管されています。
ムーミンパパのオーケストラ号
オーケストラ号で3Ⅾシアターを鑑賞し、体感します。
捨て子だったムーミンパパが施設を抜け出し、自由を求めて冒険を始めます。その際に乗ったのがオーケストラ号で、抜け出す一因だったはずの厳格なヘムレンさんを助けたり、嵐に遭いながらも航海を続け、王様の島に上陸します。そこでは空飛ぶ船として生まれ変わりました。4作品目の「ムーミンパパの思い出」より、パパの青春がつまったオーケストラ号です。
エンマの劇場
ムーミンと仲間たちによるライブが行われます。
ムーミン谷の近くの島で噴火とともに大洪水が発生し、なんとか難を逃れたムーミン一家と仲間たち。移り住んだのはエンマさんの劇場でした。演劇のことを知らないムーミンパパたちでしたが、劇場の構造をエンマさんから聞いているうちに自分たちで公演することに。「ムーミン谷の夏まつり」にて物語の舞台になっています。
わかりやすいムーミン本
ムーミンの世界について簡単に知りたい方や背景にある北欧スタイルを知りたい方にもおすすめの書籍を紹介します。
「MOE 白泉社 2019年5月号」
こちらの雑誌では毎年ムーミン特集を取り上げており、今回はムーミンバレーパークや現在開催中のムーミン展・最新4Ⅾアニメを中心に、様々な視点からムーミンの世界観が楽しめる内容となっています。写真も豊富で分かりやすく、さくさく読めますので、初心者におすすめです。
「pen + ムーミン完全読本」 pen+ 名作が愛される理由を探る、ムーミン完全読本
もう少しムーミンの世界観を満喫したい方にはこちらの雑誌。
2017年に発売されていますので現在は中古販売のみとなっていますが、著者であるトーベヤンソンさんの生い立ちやムーミンの誕生、日本でのブレイク、物語のエピソード、キャラ大図鑑、本・アニメ・グッズなどの紹介もあります。
「ムーミン谷への旅」
北欧の生活、ムーミン本の概要や仲間たちの紹介、トーベさんの素顔などが記されており、ムーミンの世界観を捉えたい方に。
「ムーミンキャラクター図鑑」
童話だけでなくコミックスや絵本にも登場するキャラクターを紹介。個性のみならず名場面や語録なども紹介されています。
「トーベ・ヤンソン 仕事、愛、ムーミン」
ムーミンの世界観をつくりあげたトーベさんとはどういう生い立ちで、どんな時代を生き、制作されたのでしょうか。親交のあった研究者ボエル・ウェスティンさんがトーベさんのこれまでの作品や手紙、日記などを読み解きながらトーベさんの人物像に迫ります。
もっと読みたいトーベさんの絵本
「さびしがりやのクニット」
さびしがりやでシャイなクニットのもとに手紙の入った瓶が流れ届き、その差出人のスクルットへ会いに行く、成長物語です。
北欧らしい配色で美しいイラストやモランをはじめとするムーミン谷の仲間たちも登場するので読み聞かせにもおすすめです。
「それからどうなるの?」
ミルクのおつかいを頼まれたムーミン。帰り道ではいくつものアクシデントがありましたがママのもとへ何とか無事に帰ることができたというお話です。仕掛けとなる穴は点線部分を自分たちで切り抜いて完成させるもので、楽しい仕掛けで大人はもちろん、お子様にも感じて欲しい絵本です。
アニメ・劇場版
「楽しいムーミン一家」1990年 テレビ東京系で放映
楽しいムーミン一家 1巻 [DVD] 原作では'スノークのおじょうさん'でしたが今作では'フローレン'とう名前がついていたり、氷姫がイラスト化され、ストーリーが小さなお子さんでも分かりやすいです。歴代の日本アニメのなかで一番可愛らしいイラストなのではないでしょうか。白鳥英美子さんのオープニング・エンディングも雰囲気が素敵です。
「ムーミン谷の彗星」長編アニメ
じゃこうねずみから地球に迫ってくる彗星の話を聞き、ムーミン谷は大騒ぎ。万一に備えて洞窟へ避難しますが…。
ムーミンとスナフキン、スノークのおじょうさん(フローレン)との出会いが描かれています。平成アニメタッチの劇場版ですので、他作品と比べると違和感なく楽しめると思います。
「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」劇場版パペットアニメーション
いつもは冬眠するはずのムーミンですが、なぜか目覚めてしまうことで繰り広げられる'ムーミン谷の冬'と'ムーミン谷の仲間たち'がベースとなっています。北欧らしい冬景色と初めての雪に喜ぶムーミンたち、そして冬ならではのキャラも登場し初めてのクリスマスを迎えます。ムーミンたちはクリスマスさんだと思う一方で、おしゃまさんにクリスマスの過ごし方について教えてもらいます。
パペットアニメーションなので、独特の容姿や動き、雰囲気になじみにくさを感じるかもしれませんが、それゆえの良さもあり、原作に近い雰囲気をまとっています。このほか「ムーミン谷の夏まつり」「ムーミン谷の彗星」「ムーミンパペットアニメーション」があります。
「南の海で楽しいバカンス」長編アニメ
大人なムード漂うムーミンアニメです。
お洒落やセレブに憧れるフローレンが南の国の高級ビーチリゾート地リビエラに行きたいと発したことで物語が展開されていきます。シチュエーションがこれまでにないものでちょっとしたぎこちなさはありますが、ムーミン・ママ・スナフキン・ミィの芯の通った存在は健在です。
グッズ
ムーミン世界に魅力を感じたらグッズも欲しくなりますよね。これがあれば子どもから大人まで楽しめるグッズを紹介します。
フィンランドのムーミングッズといったらマルティネックスといわれるくらいなじみのあるブランドです。タイルストーブをモーチーフに、青い壁と鱗瓦というムーミンハウスは憧れますよね。
フィギュアもメインキャラが揃っていて、ムーミン一家のフォルムはレトロチックでかわいいです。ただ、細かなパーツや知っているのと色が違うものもあります。フィギュアや食器などはミニチュアシリーズなどで揃えていくとより栄えますね。
箱入りのトレーディングフィギュアです。
食器や道具、家具など、いずれも細部にまで作り込まれており、ムーミンのメインキャラも描かれています。
お手持ちのミニフィギュアと合わせて遊ぶと子どもも喜び、インテリアとしても世界観が楽しめるお品です。
ムーミン・ニョロニョロ/リトルミィ・スナフキンの焼き印がついたホットサンドが一気につくれます。同キャラのケーキ型、お魚、焼き菓子、ワッフル型もついて、朝食やおやつにもいいですね。持ち運び〇、洗いやすさ〇、電源AC100V/消費電力900Wなのでキャンプ場にも持っていきたいです。ほか、ムーミンのサンド・ケーキ型のみのダブルタイプやシングル、シングルだけどムーミン1組+4種プレート付きもあります。
ムーミンバレーパーク
営業時間
平日10~17時
土日祝10~18時
休業日
現在のとろこありません。
臨時休業やメンテナンスによる一部施設の時間変更などは随時HPにてお知らせ有。
チケット
1デーパス
おとな(中学生以上)前売り¥3000 現地購入¥3200
こども(4歳以上小学生以下)前売り¥1800 現地購入¥2000
3歳以下 無料
利用できる施設
ムーミン屋敷(全フロア)
リトルミイのプレイスポット
海のオーケストラ号
※飛行おにのジップラインアドベンチャーはメンテナンスにつきしばらく休止です。
関連記事:ムーミンバレーパークのアトラクション
2月27日までの冬季限定サウンドアトラクション
サウンドウォーク ムーミン谷の冬
スマホ(アプリLocatoneをダウンロード)とイヤホンまたはヘッドホンを使用すると、音声による「ムーミン谷の冬」の世界を追体験できます。無料かつ閉園1時間前まで利用できるので何度でも楽しめます。
チケット購入法
メッツァオンライン、コンビニ各専用端末機、チケットサイトにて事前購入できます。
当日チケット
現地にて購入できます。
ムーミンバレーパークのウェルカムゲートを超えて正面に見える左の建物にチケットブースがあり、クレジット、Payによる支払いも可能です。
ただし、混雑時には入場制限がかかることもあるようなので前売りがおすすめです。
駐車場(9:30~20時)
平日 無料
土日祝 最大1500円
電車
電車で '飯能駅' または '東飯能駅' 下車 → バスで'メッツァ停留所'下車
バス運行において一部変更等があるようなので、詳細はムーミンバレーパークHPでご覧ください。
直行バス
東京駅より高速路線バス運行/新宿駅・横浜駅・南越谷(大宮経由)駅より直行バスツアーがあり、それぞれ バス往復+パークチケット1デーパス+特典がついています。
詳細はムーミンバレーパークHP内「直行バス&バスツアー」をご覧ください。