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2018年7月7日から埼玉県のうらわ美術館で'ぼくと わたしと みんなの tupera tupera 絵本の世界展'が開催されています。クリエイティブユニットのtupera tuperaさんは、かおノート、NHK教育番組のアートディレクションやアニメーション、パンダ銭湯やしろくまのパンツなどの絵本などで人気があり、ご夫婦で活動されております。絵本の制作過程やアイディアの沢山詰まった内容で親子共々楽しめました。所要時間は鑑賞のみで60~90分位です。
※現在は終了しております。
道案内
JR浦和駅の西口を出て正面に伊勢丹があります。右折してイトーヨーカ堂と金券ショップの角を左折しますと、駅前とは違った雰囲気の商店街通りを進んで大通り(463号線)に出ます。途中、左側に焼き鳥が1本80円、100円位で売っているお店があり、長い列がありました。
右手にローソン・左手に東京スター銀行が見えてきましたら463号線です。横断歩道をわたって吉野家側に行き、右折しますとガラス張りの大きな本屋さん'須原屋本店'があります。
さらに2分ほど進みますと美術館ですが、浦和センチュリーシティービルの3Fですのでご注意ください。
建物内を進んで左にエレベーターがあり、キャラ柄のエンブレムに期待が高まります。
3F、ロビー兼チケットカウンターとなっており、足元にも絵本でお馴染みのキャラ柄タイルが。
高校生以上の方はカウンターでチケットを購入します。
中学生以下の方もカウンターにて声をかけてカウントしてもらいます。
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展示の内容と様子
入口手前に生物?と化した大きな時計がお出迎えしてくれます。
これより先はフォトブースを除いて撮影不可です。
さて、色彩豊かなあの絵本はどのようにして作られているのでしょうか。
入って間もなく、その最初の段階が紹介されています。
絵本では分かりにくいですが、コラージュや切り絵もされていてあの作風が生まれているようです。
様々な紙やシルクスクリーンなどで模様を描いた紙を作っておき、作品に合わせて切り抜いて糊付けする工程がありました。
ここまでも大変な手間がかかりますが、美術系の旦那様とテキスタイルの奥様ならではの共同作業でより素晴らしい作品が完成されるのかと思うと先を急ぎたくなります。
初期のジャバラ絵本は美しさとじゃばらゆえの面白さ、そしてインテリア性をも感じます。と思ったら、飾る絵本がコンセプトだったようで、グリーンのない部屋に '木がずらり' を飾ったら・・・水槽代わりに '魚がすいすい' を飾って広げたら骨だったっていう展開も子どもの興味をひくストーリーだなと思いました。
'しましまじま' では2センチ足らずの人でさえもきれいに切り抜かれて着色されており、まるで外国の絵本のようにカラフルです。
'12の星のものがたり'では、黒と12星座のテーマカラーによる構成で大人な雰囲気の漂う、ギリシャ神話となっています。
獅子座の作品は赤と黒のコントラストだけではない描写の迫力、空の暗闇とデザインを変えて描く樹々の背景もまた無機質でありながらも美しいです。
'ワニーニのぼうけん' や 'かおノート' の作品にさしかかりますと、なじみのあるtupera tuperaさんのデザインになっています。
次の章では様々なモチーフを親・子目線で描き、繰り返される言葉と仕掛け、そして笑える展開に魅了されますが 'うんこしりとり' のうんこの作り方や 'あかちゃん' の製本過程と形のひみつ動画もあります。
'おばけだじょ' の所では、床に映るおばけ踏みに息子が夢中になり、簡略化されたおばけの不気味さかつカワイさにやられた私。
'へび のみこんだ なに のみこんだ?' の絵本は、表紙の質感とへびの中身のイラストがきれいで身近に置いておきたい気持ちに掻き立てられます。
'わくせいキャベジ動物図鑑' ではその発想力と解説にくすっと笑い、ここに紙と色鉛筆があるのならトライしたくなります。
このほか
・手作り雑貨
・ワニーニに出てくるおおだこじいさんや 'MUSHI HOTEL' のハグルマクルワシの標本
・絵本の 'やさいさん' につながった空き箱おもちゃのやさいカードばたけ や 工作絵本の実物
・年々恐ろしくなっていく節分用の鬼の面。
写実的なものから次第に削り取ることで仕上がるシンプルさって怖さも増してくるんですね。
夢に出てきそうなくらい本当に怖いです。
・教科書やアルバムジャケット・ポスターなどの広告作品
最後に
パンダ銭湯のフォトブースがありました。
パンダと一緒に、浴槽に入って記念写真。
のぼせる前にあがって(笑)
出口を過ぎると左側に 'しろくまのパンツ' に出てくるしろくまと写真も撮れます。ベンチに座りますと、tupera tuperaさんのインタビュー動画もみることができます。
なお、同じ階にありますトイレも注目です。男子トイレ・女子トイレのマークもあのキャラに変わっていますよ。
鑑賞後は
別室(入口の左手前)にて工作体験ができます。
受付を済ませて、見回しますと
ほかにも
紙コップやポリトレイ、空き箱などの土台や木べら・折り紙・カラーペン・はぎれ・画材用品が沢山揃っていました。
どんな風に作ろうか迷うかもしれませんが、ペンやはさみを持てば大人も子どもも夢中になり、次第にオリジナル制作を始める方もいらっしゃいました。
息子もいくつかの見本にチャレンジし、そろそろ帰ろうかと促したところ・・・
「絵本買って~」
我が家だけではないような気がします。
そのまま絵本やオリジナルグッズなどを買いたいところですが美術館では図録のみの取扱いでした。
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オリジナルグッズ・絵本・図録
時間にゆとりのある方は駅周辺をお散歩しながら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
須原屋本店
463号線沿いの美術館付近にある本屋さんです。
tupera tuperaさんの絵本や雑誌、図録、グッズも扱っておりますが、店舗前や店内にもフォトブースが設けてあり楽しめます。店員さんに申し出ますとパンダに変装グッズの貸出をしてくれますよ。
また、
店内に貼付されたパンダなどの絵本キャラを探してチェックしていく '絵さがしラリー' も行っています。レジの店員さんにラリー用紙をもらい、全てみつけるとポストカードがもらえました。
紀伊國屋書店
駅の東口正面にあるパルコの5Fです。
こちらでも絵本、グッズ、図録が揃っており、期間限定イベントもあるようです。
7月16日までは、絵探しラリー(レジにて用紙をもらい、チェックしたらプレゼントと交換してもらえます。須原屋本店とはちょっと違うプレゼントでした。)
7月16日 14~16時 パンダ銭湯撮影イベント
7月28日 13~16時 みんなでかこう!しろくまのパンツ
8月5日 13~16時 いろんな顔でおめんをつくろう!
電車をご利用の方は、駅の西口正面に建つコルソ内にある須原屋(絵本)、駅内アトレの蔦屋書店(絵本やグッズ)が便利ですね。
グッズ
パンダ銭湯柄の手ぬぐいや牛乳瓶に入ったキャンディ、今回の展覧会広告と同じ柄のメモ帳、カップ、T シャツ、おならや野菜キャラのハンカチ、ポストカード、クリアカードに顔パーツが描かれて持ったり重ねたりして遊ぶことのできるカード、手のりサイズの正四角形の箱に全部おさまるキューブすごろく、クリアファイル、モービルなどがありました。おばけだじょのグラスは底面にも描かれてあり可愛かったです。
通販などでの取扱品も含まれているようですが、その場で確認できるのと、たくさんのカワイイ雑貨などをみたら絵本だけでなく思わず買いたくなりますね。特に通販のフェリシモとのコラボ商品がその場で購入できちゃうのは嬉しいです。
イチオシは
'くだものさんカラフル歯ブラシセット' ¥1500+税
園児さんですとフックにかけれる穴あきタイプの歯ブラシを指定される所もあるようです。
この歯ブラシは、もちろん穴あきタイプ。
10本それぞれに絵本のくだものさんキャラがかぶることなく描かれ、裏面には名前も記入できます。
また、歯科医師も一緒に考案されたコンパクトヘッド・握りやすい形状となっており、永久歯へと生え替わる時期に適した歯ブラシのようです。
カワイイだけじゃなく、フェリシモさんならではのこだわりぬいた商品だなと感じましたので、即買いしました。
'ぼくと わたしと みんなの tupera tupera 絵本の世界展 図録' ¥2223+税
表紙・裏表紙のイラストが変わる!
tupera tuperaさんご夫妻のようにも見えるフェイスですが、本の帯にあたる部分が幅広くとられて、顔パーツが描かれてあります。この帯を外すと素のお2人が。さらにカバーを外すとあのキャラが???お洒落に変身しています。
気分によって本自体もイメージチェンジできるという遊び心が大人心もくすぐります。
展示されていた作品の掲載だけではなく、コンセプトやアイディア、吹き出しコメントもあり、最後には対談Q&A、かかわりの深い方からのメッセージとこれまでの作品や記事の一覧表が掲載されており、とても充実した1冊で、図録という枠から超えて新たな本のようにも感じられます。
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お腹が空いたら・・・
Cafe uwaito
463号線沿いを南方面に行って高砂小学校付近には'かおノートオムライス''ツペラテアート''アイシングクッキー'などのコラボメニューを扱ったカフェがあります。tupera tuperaさんのTwitterで紹介されていますので、チェックしてみてくださいね。
また、tupera~展とは別ですが、コミュニティプラザ コルソの付近には鶏そば一瑳というお店があり、子ども連れの方も並ぶ人気店のようでした。
463号沿いにはお手頃価格の人気チェーン店も多く、美術館の入ったビル1階にはビュッフェタイプのレストランもあります。駅周辺のデパートなどでもレストランやスタバがあり、散策したりまったりするにも良さそうです。
振り返ってみて
絵本展といいますとちいさなお子様向けに思われがちですが、本展では絵本に対するいろんな可能性がぎゅぎゅっと詰まっていますので、絵本制作に興味のある方や自由研究にも良さそうだと思いました。
ボディがCOW石鹸だったり、飲料容器がかわいく変身。これなら身近な材料で作れそう。
tupera tuperaさんのようには描けなくても、ジャバラ状の絵本なら作れそうな気がする。
そんなふうに、これならできそう!と思える楽しいアイディアがあふれている絵本展でした。
出来ることなら、原画がとても素晴らしいので持ち帰りたいです(笑)
概要(期間・時間・観覧料・アクセス)
ぼくと わたしと みんなの tupera tupera 絵本の世界展
期間
2018年7月7日~8月31日
開館時間
10~17時(土日のみ~20時まで)
休館日
7月17日と以降の毎週月曜日
観覧料
一般¥610 大・高校生¥410 中学生以下 無料
※観覧済みの有料観覧券を掲示しますと1回に限りリピーター割引料金で再度観覧できます。一般¥480/大・高校生¥320
アクセス
●駐車場 浦和センチュリーシティビル地下の公営駐車場
8~24時 ¥200/30分
その他、近くに有料駐車場があります。
●電車
JR京浜東北線・高崎線・宇都宮線・上野東京ライン・湘南新宿ライン
JR浦和駅下車/徒歩10分位
上野駅からですと20分、新宿駅からですと25分位です。