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健診項目で不安になったり、会場には発育や発達の早いお子さんもいてショックを受けたという声もあります。
事前に発達の目安や健診の内容・目的を知っておくと落ち着いて受診できますし、聞き取りの際もスムーズに対応できますのでおさらいしておきましょう。合わせて、受診して分かった準備物や時間などもまとめましたのでご覧ください。
1歳半の発達の目安
できる、できない(まだ)で心配になることもあるかと思いますが、発達は個人差が大きいです。例えば、ひとり歩きは出来るけど、ことばはまだというふうにひとりひとり異なります。
あくまで目安としてみていただき、
まだ完全ではなくてもどの程度できるのか、その他気になることは母子手帳に記入しておくとよいでしょう。
身長
男の子 約75.6~86cm
女の子 約74~84.2cm
体重
男の子 約8.7~12.5kg
女の子 約8~11.8kg
発達の様子
・自分でやりたがる(イヤイヤ期)
・離乳食が完了し、歯も生えそろい始める
・指先を使った細かな動作ができるようになる(積み木、ボール、なぐり書きなど)
・ごっこ遊びや外遊びを楽しむようになる
・意味のあることば「ママ」「ブーブー」「わんわん」などといった1語を話すようになる
ことばにおいては発語の有・無に注目しやすいですが、1歳半~2歳の間で語彙が増えるといわれており、2歳頃から話せるようになるお子さんもいます。
ことばがでない、遅れてると感じる時
・話しかけた時に反応したり、人と目を合わせているか
・ことばが出なくても、言われていることを理解できているか
・指をさしたり声を出したりなど意思表示ができるか
気になることがあれば医師に相談しましょう。
できていればコミュニケーションがとれているので、発語までもうしばらく様子を見守りましょう。
1歳半健診の目的
ひとり歩きを始めたり、視力や聴力の異常に気付く時期であることなどから1歳半の子と保護者を対象とし、2歳になる前までに行われます。
主な目的
・身体や精神の発育、発達の確認
・運動機能、視聴覚障害、精神発達の遅滞といった早期発見
・生活習慣、健康(虫歯、栄養)および育児に関する指導を行う
健診によって子どもの発育や発達の確認および子育て支援をすることで健康保持・増進を図ります。
厚生労働省 母子保健法と発達障碍者支援法にみる乳幼児健康診査の役割
所要時間
対象となるお子さんの人数や保健師さんの人数、指導、講習会、相談などの内容によって異なります。
参加した集団健診では、早い方で90分位、相談を含むすべてに参加をして2時間半でした。
待ち時間対策
個々の時間指定がない場合、受付開始時は時間前に来て並んでいた方と時間に合わせてこられた方とで混んでいます。
受付から検査までしばらく待たされると子どもがじっとしていられなかったり、お腹が空いてしまうこともありますので、回避したい時は受け付け開始前に並ぶか、ピークが過ぎたころを見計らって到着するとよいでしょう。
1歳半健診時の持ち物
市町村からの通知に記されていますので必ず目を通しておきましょう。
そのほかの持ち物
・必要に応じて、おむつ や バスタオル(ゴムの入ったプール用が便利)
・お水やお茶などの飲料
・待ち時間対策として、絵本やおもちゃ、健診後のごほうびおやつ
※身体測定など、会場によっては数名単位で行うものもあるので持ち物には名前を記入しておいたり、脱いだ服をまとめられる袋があるとなくさずに済みます。
子どもの服装
Tシャツやトレーナーなどの脱ぎ着しやすく、上下に分かれた服装にするとスムーズです。
ほか、換気やエアコンによって暑かったり寒かったりもしますので、薄い上着があると調整しやすいです。または、ゴムの入ったプール用タオルがあると、ほぼ裸で待たされることもある身体測定でも使えるので便利ですよ。
当日の流れ
1.受付をして記入漏れ等のチェックを行います。
2.提出した問診票をもとに、保健師さんによる予診を行います。
3.積み木、指さし、ことば、歯科、ひとり歩き、身体測定を行いますが、空き状況によって順番が変わることもあります。
4.確認後、内科健診となります。
内股、呼吸、皮膚など日常生活の中で気になることがあれば医師に相談してみましょう。
5.最後に、育児相談となりますが、待ち時間内に行われることもあります。
その後、市町村によっては講習会なども開催されます。
積み木・指さし・ことば 検査の目的
積み木
保健師さんから説明または声かけがあり、積み木を数個つんでいくなかで指先の動きをみます。
指さし
イラストをみて、「○○はどれかな?」といった質問に答え(指さし)ます。
話をきく、理解できる、反応する、指さしできる、ことばで答えるものがあるか、目を合わせるかをみます。
ことば
お名前を聞かれたり、「○○とってきてくれるかな」、簡単な言葉が言えるか、最後にバイバイと言われて手を振るまたは答えるかといった反応もみます。
練習した方がいいの?
経験のない質問をされると答えられませんので、やり方が分かる程度の練習はしておくとよいでしょう。
なお、遊びなどを通して、子どもの様子がある程度把握できていれば練習はなくても大丈夫です。
できない=発達の遅れ ではない
普段とは違った雰囲気の中で行われるので、いつもはできるのにできなかったということもありますよね。
・話しかけた時に反応したり、人と目を合わせることができる
・ことばが出なくても、言われていることを理解できている
・指をさしたり声を出したりなど意思表示ができる
当日のお子さんの様子や保護者からの聞き取りも含めて総合的に発達の状況をみていきますので、検査でできなかったから発達の遅れがあるとはなりません。
また、検査で問題ないとされていても日常生活のなかで心配する事があるときは、保健師さんに相談することでアドバイスや必要に応じて臨床心理士さんとの相談、サポートの紹介なども受けられますので、遠慮せずお話してみてください。
相談内容
・ことばの意味は理解できているが、話せる数も少なくうまく言えない
・積み木は重ねられるけれど、指先の力が弱いと感じることがある
・自分でやりたがるが出来なくて怒ってしまう
・いやいやが酷くてお世話が大変
・好き嫌いが多い
・発達が早いことが逆に不安になってしまう
・他の子がもっているおもちゃを欲しがって、相手の子を叩いてしまう
私を含めよく耳にする相談内容を挙げてみました。
思いを酌んでくんでくれたうえでのアドバイスや必要なサポートの手配もしていただけたので話してみて良かったです。
健診で引っかかる
小学生のおよそ10人に1人の割合で発達障害の可能性があるといわれているいま、「様子を見ましょう」「経過観察」「再検査」と言われると不安にかられますよね。
発達障害とは
生まれつきみられる脳の働き方の違いや偏りによって行動面や情緒面に特徴があり、日常生活における養育者の育てにくさ、社会生活において子ども本人が生きにくさを感じることもある障害です。
主に、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害)、チック症、吃音などがあります。
気づきにくい
例えば、コミュニケーション力が弱いのはまだ言葉が話せないということもありますし、できないのは個人差かもしれません。落ち着きがないのは何にでも興味を示し試したい時期でもあり、不注意かどうか、本人が生きにくさを感じているかは集団生活を通して見えてくることが多いですよね。ゆえに気づきににくく、判断も難しいことから様子をみるということになります。
過ごし方
現時点で発達のいびつさがあると断定されていませんが、発達障害について調べることで知識を身につけたり、理解を深めるいい機会かもしれませんね。一方で検索かけるほどに不安が強くなってしまっては子育てを負担に思いますし、それを察したお子さんもつらいことでしょう。
次回の診察あるいは相談までの過ごし方として、次のことを保健師さんに伺ってみましょう。
・普段の生活でどこをポイントとして様子をみたらいいのか
・発達を促すような遊び
その場でお話しできなくても市町村の保健センターに問合せますと応じてもらえます。
このほか、子どもの様子や小さなことでもよいので成長を感じたことをメモしておくと、話合いの際に参考にもなりますし、自身のメンタルケアにもなりますのでおすすめです。
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