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2018年7月29日から新潟県十日町市と津南町からなる越後妻有で3年に一度の大地の芸術祭が開催されます。拠点となる施設には 'まつだい農舞台' '越後妻有里山現代美術館キナーレ''越後松之山森の学校キョロロ''鉢&田島征三絵本と木の実の美術館'の4か所ですが、車でお越しの方は自然に溶け込んだアート作品もご覧になってはいかがでしょうか。このほか食事や温泉、家族連れにおすすめのスポットを紹介します。
おでかけその前に・・・
4~9月の快晴日は、棚田などの広がる自然の中ですので散策するには非常に暑く日焼けします。
帽子・日傘・UV製品・飲み物・虫よけスプレーをお持ちになった方がよさそうです。また、散策される方はスニーカーですとベストです。
お得なパスポートと必需品
多くの有料アート施設及び作品をご覧になる方は、作品鑑賞パスポートがお得です。
2018年9月17日まで開催されている芸術祭のすべての作品を鑑賞でき、9月30日までは十日町や津南町内の温泉・宿泊施設・イベント割引・飲食店などでの特典を受けることができます。
パスポート料金
一般¥3500/高校・専門・大学生¥3000/中学生以下 無料
参考例
越後妻有里山現代美術館
入館料 一般¥800/小中学生¥400
光の館
見学料金 中学生以上¥500/小学生¥250
絵本と木の実の美術館
大人¥800/小中学生¥300
越後松之山 森の学校 キョロロ
大人¥500/小中高生¥300
作品 最後の教室・影の劇場(旧東川小学校)
大人¥500/小中学生¥250
販売所は芸術祭各拠点・案内所・郵便局・公共施設・旅館やホテルなどを始め、一部サービスエリア・PAやコンビニなどでも扱いがあります。詳細はHPをご覧ください。
作品めぐりの必需品
広域にわたる作品の展示場所が検索・パンフでは分かりにくいです。拠点施設及び展示場でも販売されていますので、下記2点をセットで購入されますと時間のロスが少なく便利です。
作品ナンバーと写真、解説のついたガイドブック¥1300
作品map¥100
まつだい農舞台
棚田にビビットカラーの農夫たちと小説のような文面で構成される作品や草間彌生さんの作品が、雑誌などでも紹介されているのでご存知の方も多いと思います。
施設のまわりには数々の屋外作品が展示されており、元気な小学生程度の体力があれば散策しながら作品をみてまわることができます。
徒歩の場合、所要時間は2時間位でしょうか。
駐車場側には作品 '記憶‐再生' があります。
橋を渡り左側へ進みますと
'砦' '〇△□の塔と赤とんぼ' 'リバース・シティー'
大きな色鉛筆がぶらさがり、よくみると世界各国の名前が記されています。
道なりカーブを経て突き当り右の方へ進みますと
'観測所'
道路沿いにあるので目につくのですが、自然と調和されているので作品とは気づかず通り過ぎるかもしれません。
更に進みます。右側斜面の少し奥に
'今を楽しめ'
赤い屋根の小屋に、冷蔵庫に入った雪だるまがいます。大地の芸術祭の時には本物の雪だるまが入るそうです。
そのまま下りていくと右側の棚田の一部に作品 '平和の庭' があり、真下に作品 '棚田' 。
下降していくと左側の山林の中には 'あたかも時を光合成するように降りてきた' があります。
徒歩ですと多分に汗をかき、のどが渇きますので水分補給してくださいね。
作品は続きます。
斜面を下りきったところで左に進みますと '西洋料理店 山猫軒' があります。
宮沢賢治の注文の多い料理店がテーマですので、扉を開けて進めば'若い紳士'の気分を体感できます。
この他にも所々に作品がありますが、実際に行ってみると上記作品も含め展示場所が分かりにくくて手ぶらを後悔しました。館内にてmapを購入されますと逃すことなく鑑賞できます。また、イベント時には地元の方も所々にいらっしゃり、気さくな方が多いので会話を楽しんだり、道をお尋ねされるとよいでしょう。車で移動される方は 'フィヒテ(唐檜)'などの作品もご覧になってみてはいかがでしょうか。
さて、館内に戻ります。
カウンター付近にも作品があり、星空の広がる部屋に入りますと癒されてきますが、詳細を知りますと違った一面を併せ持つことにちょっとした衝撃を受けます。まずは直感的にたのしみ、コンセプトを知ることで作品の深さを感じてみてはいかがでしょうか。
教室に入りますと子どもたちが至る所にチョークを使って描いており、大きな黒板には先生からのメッセージなども書かれてありました。我が家の子どもたちも状況を飲み込めたようで、机の上にお絵描きを始めました。
その間、大開口からの景色をしばらく眺めていると、授業が退屈で校庭を眺めていた時の自分とシンクロします。
そろそろ次へ行こうと思っても、まだ描くことに夢中な我が子。
何気なしに机の引き出しをのぞいてみるといろんなものが入っていて、懐かしいものから現代的なモノまで収まっていました。
「そういえば、学校で引き出しの奥にパンを押し込んでる子いたりする?」
机の引き出しといえば食べ残しのパン。と思ったら強者もいるのですね。今時給食事情に花が咲き教室を後にしました。
そのほか、昨年のイベント期間中はクライミングできる所があり、天井には農具が展示されてありました。今回はどのような企画が展開されているのでしょうね。
最後に、トイレを利用しました。
手を洗い、出ていこうとすると…パニックに。
どうやらメンズも同じトリックのトイレだったようです(笑)
館内のショップを覗きますと、現代的なデザインのものや布草履、米の形のケースに入った新潟米や菓子、お酒などもありミュージアムらしいセンスを感じます。
館外には
遊具型作品(もちろん遊べます)や可愛らしいオブジェのような蛙のコンポスト、川辺の方にはかまぼこ倉庫、駅から施設間のカラフルな壁面通路では地元の屋号が書かれてあり、人が通ると感知して方言のアナウンスによってお招きされていることが分かります。また、駅側に際立ってみえる彫刻は草間彌生さんの作品で、触れることはできませんが間近で見ることができます。
館内・企画展や散策をしたあとに遊具などで遊び、4~5時間が経っていました。
時間帯によっては期間限定デザインの電車も通っています。
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アクセス
開館時間 10~17時(入館16時30分まで)
休館日 水曜日(祝日の場合は翌日)
入館料 無料(企画展によって異なります)
駐車場 あり
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越後妻有里山現代美術館キナーレ
美術館の建築自体がシャープで美しく、中庭の代わりに水を張った四方形の池のようなものがあります。水遊び場と化して楽しむことができ、周囲には様々なアート作品を楽しむこともできます。
展示作品は、'スイミング・プール'や東京・森美術館での個展が記憶に新しいレアンドロ・エルリッヒさんやカールステン・へラーさんなど錯覚を用いた作品もあり、様々な作品の展示がまるで科学館のような不思議な空間になっております。個人的には、山本浩二さんの作品が並ぶ空間も自然豊かな越後妻有らしい趣があって浄化されていく感じがしましたし、作品の炭化にも(炭づくりは難しいと耳にします)興味深いものがありました。
通路の一部がカフェになっていますが通り抜けできます。
子どもが喜んだのは屋外展示の'モグラTV'でした。
芝生広場に畑のような所があり、近寄るとこんもりとしたほらあなが見えます。
時間によってモグラが顔を出してくれます。
お会いできた日は暑かったのですが、それでも扮するって心意気がすごいですね。
どうやら、このモグラくん。
ゲストをお招きしたトーク番組を制作し、Ustream(動画共有サービス)で放映しているようです。
収録中も覗き見ることができるのでしょうか?
タイミングが合えば、もっと面白いことになりそうな気がします。
アクセス
開館時間 10~17時(入館16時30分まで)
休館日 水曜日(祝日の場合は翌日)
入館料 常設展一般¥800 小中学生¥400(企画展により異なります)
駐車場 あり
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鉢&田島征三絵本と木の実美術館
廃校という空間に流木や木の実を使って描く空間絵本。
入口の体育館もカラフルで躍動的なオブジェによって圧倒されます。
校舎を進みますと子どもの賑やかな声が聞こえてきそうな教室、お化けのいる階段、実際に自転車をこいで音をだす太鼓の部屋など、奥には企画展もありました。
掲示物などをみますと学校の雰囲気そのままで懐かしくもあり、天然素材を用いた造形物を鮮やかに着色したオブジェが活気づいてとても廃校という寂しい雰囲気は感じられません。
小学当時の記憶がよみがえってきます。
校庭を走り回ったり、床の雑巾がけ、ふざけて遊んでいるやんちゃグループもいれば人気のない所でのこっくりさんやトイレの花子さんなどのこわい話にざわつく子どもたち。。。
校舎内を見終わる頃、すてきなカフェ・ショップを見かけました。
校庭を見れば、噴水のような水のでるオブジェや一角でやぎを飼っているのが見えるので、ゆったりと時が流れていきます。
再び体育館に入り、息子は走り回り、娘たちは触っていいのか分かりませんが館内にあるグランドピアノを弾き始めました。
澄んだ空気とのどかな景色に囲まれた学校
アーティスティックな異空間
体育館独特の気だるい暑さ
それらすべてが心地よい空間となり、新たなエネルギーチャージができたような気がしました。
アクセス
開館時間4~9月 10~17時(入館16時30分まで)/10~11月 10~16時
休館日 水・木曜日
入館料 大人¥800 小・中学生¥300
駐車場 あり
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里山アートどうぶつ園
ナカゴグリーンパークの芝生広場やその周辺にも沢山のアートが展示されています。
芝生広場では子どもが裸足で走り回ることもできますし、滑り台やブランコといった遊具もあります。また、ワークショップやキナーレのモグラTVのもぐらさんがいらっしゃる時もあり、楽しくアートを満喫できます。
遊具や東屋にもどうぶつがいますので注目です。
また、伝説や絶滅したどうぶつをモチーフにした作品もあります。
このほか、
サンパレスナカゴ(屋内)展示の'大猫行列'や石で制作した '地からでる猿' などもあります。
後者は猿顔もどれひとつとして同じものがなく、さりげないけど面白い作品でした。
うさぎ'好きを集める'やワラで制作された2頭の'見島牛'の背景へ視線をやると、道路を挟んで小高い所々にもアートを発見できます。
竹を割って作成されているようでした。
とても大きいので人間とバッタ?とが入れ替わったような視点で感じることができます。
上記作品より奥方面に光の館があります。
アクセス
開館時間 8~17時
駐車場・広場 無料
越後松之山森の学校キョロロ・美人林
森の学校キョロロ
蛇をモチーフとした建物に、松之山の自然や生きもの・文化とアートがミックスされて展示されています。
充実した博物館や施設などを知る方や完全アート目線で見ますと、ややモヤっと感が残るかもしれませんが、展望タワー、里山の生きもの探検・米作り・木工などの体験もあり、自然豊かな地ならではの自由研究によさそうです。
開館時間 9~17時(入館16時30分迄)
休館日 火曜日(祝日の場合は翌日)
入館料 大人¥500 小・中・高校生¥300
駐車場 あり
美人林
ブナ林に一歩踏み入れれば澄んだ空気と小鳥のさえずりに日常から一気に解放されます。また、四季や樹々のすきまから射し込む日差しによって様々な表情をみせ、早朝に到着すれば朝靄に包まれた林の幻想的な1枚を撮ることができるでしょう。
場所も分かりやすく、350号線から黄色い(案内)看板通りに行きますと左にキョロロ、その先すぐ右が美人林の入口と駐車場になっています。夏は涼風が心地よいのですが、蚊が多いので虫よけスプレーなどで対策されるとよいです。今回はまだ雪が残る4月にパーカー・ジーパン・スニーカーという装いで行ってみました。雪解けシーズンなので足元ぬかるむ所もありますが、地肌の露出が少ない所を歩けば問題なく、30分ほど散策してきました。
池のほとりに行きますと何故か赤い錦鯉と黒い出目金が姿を現しました。人為的なものを感じますが、悠々と泳ぐ姿にストレスは感じられませんでした。
森林浴におすすめのスポットです。
時間 制限ありませんが、山なので夕方以降は危険だと思います。
駐車場 あり
料金 入山・駐車場ともに無料
アクセス
おすすめの立ち寄り処
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星峠の棚田
にほんの里100選に選ばれた松代地区の棚田。
展望台に辿り着くまでの景色ものどかで美しいのですが、
水の張った棚田は季節や訪れる時間によっても見せる姿が異なり、撮影せずにはいられないほどの壮大な景色です。
ただ、ここで農作をし、生活している人がいますので、マナーを守って撮影したいですね。
トイレ・駐車場・展望台あり
アクセス
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へぎそば「小嶋屋総本店」
新潟といえばへぎそばですね。
里山現代美術館キナーレの所から車でおおよそ5分の所にあり、開けた田んぼの道沿いに建物と水車が目印です。
大変人気があり、週末でも食事時は混んでいますが駐車場が広く、名簿記入と番号札をもらえば車内待機もできます。
GWやお盆のような混雑時期には2時間待ちということもありますが、近くに千手温泉「千年の湯」がありますので無料の足湯で過ごすのもいいかもしれませんね。
さて、注文はもちろん
へぎそば。
今やスーパーなどでも乾麺へぎそばが扱われていますが、自分で茹でるのとは食感もうま味も違いますね。
つなぎにふのりを使った蕎麦はつるつるとのど越しもよく、噛めばぷちぷちと歯切れのよい食感で腹持ち軽いです。
なので、散策後の強い空腹や男性でしたら海鮮やカツ丼などのセットで注文されるとよいでしょう。
かく言う私も、なぜかここではデザート付レディースセットやお野菜多めの天丼膳を注文してしまいます。
季節の天ばら膳も3回の食べ方が楽しめて美味しいです。
注文後、待っている間は卓上にあるあさつきの球根の皮をむいて待ち、そばの薬味として食すのが地元の方の食べ方だそうです。
そばつゆは必ず少しは残しておいて、食後に運んでくれる蕎麦湯で割って飲み干します。
営業時間 11~21時
定休日 無休
駐車場 あり
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千手温泉「千年の湯」
小嶋屋総本店から車で3分という近距離の温泉です。
源泉かけ流しの日帰り入浴施設で館外には無料の足湯もあります。
館内に入りますと、まず自販機で入浴券を購入しチケットをスタッフの方に渡します。
広々とした檜風呂や露天風呂があり、シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤーが備えてあります。タオルやヘアブラシの販売もあるので、手ぶらで立ち寄っても安心ですよね。休憩場は大広間と浴場前のラウンジにベンチがあり、浴後は仮眠室も利用できます。また、有料となりますが小部屋や家族風呂もありますよ。
営業時間 10~22時(受付21時30分まで) 定休日 無休
入館料 大人(中学生以上)¥600 小学生¥300
貸タオルセット¥200
個室 和室3時間以内¥2,000 / 小部屋 3時間以内¥1500
家族風呂(原則として3名以上の利用で予約制) 90分以内で 料金は人数分の入館料+1000円
駐車場 あり
ちょっと足を延ばすと・・・
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「じょんのび温泉 楽寿の湯」
新潟県柏崎市高柳町にあります農村貸別荘や宿泊施設のある温泉施設です。
日帰りも可能で無料休憩場も広くのんびりできます。また、お食事処もあり、そばと舞茸の入った天ぷら盛り合わせなども美味しかったです。地場産やお土産なども充実、隣接には「こども自然王国」があり、小学生も遊べる遊具や有料ですがいろんな形の自転車に乗れたりもします。また、キャンプ場やツリーハウス宿泊、施設内にも宿泊でき、バーベキュー広場などもありますので一日中過ごすことができますね。
営業時間 10~21時(受付 20時30分迄)
休館日 5月8・22日/6月12・26日/7月10日/8月28日/9月11・25日/10月9・23日
入館料(温泉) 大人¥600/3歳~小学生¥400/65歳~¥500
駐車場 あり
購入 タオル¥210/バスタオル¥720/ブラシセット¥100 ※タオル類の持込可
日帰り個室 3時間¥3240~¥7500
宿泊 年齢・お部屋・食事有無やコース・素泊まり・曜日などによって異なります。
貸別荘 6・10・16人の3タイプ 料金は平日・土曜・前休日・シーズンによって異なります。
新潟県立こども自然王国
開館時間 9~17時
休館日 月曜
駐車場 あり
宿泊費 年齢・お部屋・食事有無・素泊まり・曜日などによって異なります。
キャンプ場 1泊2日1サイト¥2600
ツリーハウス 1泊1棟¥8500
BBQ 1人当たり(3歳以上)¥100
テント・器具などのレンタルあり
日帰り温泉
営業 土日祝・夏休みなどの12~17時(キャンプ場利用の方は22時まで)
料金 入浴1回につき 3歳~小学生¥150/中学生以上¥300
おもしろ自転車 土日祝・夏休みなどに営業 30分¥300(乗り換え自由)
そのほか、カヌー体験・屋根付き広場・滑り台などの大型遊具・体育館のようなホール・図書やおもちゃ室・体験工房などもあり、雨の日でも楽しく過ごせます。
HP http://www.garuru-kururu.jp
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「和可山食堂」
じょんのび村から柏崎方面へ向かう途中にあり、外観もさることながら内装も昭和漂うつくりでテーブル席と小上がり席があります。おばあちゃんがオーダーをとり、おじいちゃんが調理をしている様です。細ちぢれ麺と醤油の懐かし系ラーメンもありますが、何故か、あんかけのうま煮や炒め油が多めな感じの野菜ラーメン(醤油系)・味噌ラーメンがこの地域の気候に合っていて美味しく感じます。
目玉焼きや焼き肉などの具材がボリューミーな名代ラーメンは、旦那によると意外とあっさりで生姜焼きの肉が合うと言っていました。そういえば新潟は生姜ラーメンも有名でしたね。