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家計簿は毎日つけるものだと思っていませんか。レシートを確認しながら記入したり、細かく項目をつくることもしなくてよい、かんたん家計簿を紹介します。スケジュール帳に書き込むから確認しやすく、ひとり暮らしや初心者の方におすすめです。
家計簿をつくろう
スケジュール帳にある罫線ページなどを使って年間表を作成し、下記項目を記入します。
例)一部、新社会人のひとり暮らしの平均的な費用をもとに作成しました。
スマートフォン版はこちらで確認できます。
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | |
給料(手取り) | 210,000 | 210,000 | 230,000 | 210,000 |
住居費 | 75,000 | 75,000 | 75,000 | 75,000 |
交通費(駐車場) | 12,000 | 12,000 | 12,000 | 12,000 |
通信費(スマホ・ネット) | 7,000 | 7,000 | 7,000 | 7,000 |
ガス | 6,000 | 4,800 | 5,400 | 5,800 |
水道 | 8,000 | 0 | 8,000 | 0 |
電気 | 4,800 | 4,000 | 4,900 | 4,800 |
生活費(外食・日用品含む) | 60,000 | 65,000 | 60,000 | 60,000 |
こづかい(交際費・衣類・本・映画などを含む) | 20,000 | 20,000 | 20,000 | 20,000 |
その他(習い事・旅行・家族でのレジャー費など) | 10,000 | 50,000 | 10,000 | 10,000 |
出費 | 202,800 | 237,800 | 202,300 | 194,600 |
臨時収入 | 0 | 0 | 60,000 | |
残金 | 7,200 | -27,800 | 27,700 | 15,400 |
見開きで1年間、記入するとより振り返りやすくなります。
記入の仕方
家計簿の煩わしさを感じるのが食費、生活用品、娯楽費ですよね。
細かく分類するとレシートもひとつひとつ確認しなければならず、この行為が家計簿づけをしなくなる原因にもなります。
そこで、月イチかんたん家計簿では次のような分類にします。
「生活費」
外食を含む食費や生活用品、いわゆる生活する上で必要なものをひとくくりにします。
ここでいう外食とは、職場や学校生活を送る中での食事であり、休日に仲間と遊んで飲食したものはこづかいからの支出になります。
「こづかい」
交際費や衣類、映画、本、嗜好品など個人にかかる娯楽費のことで、固定額にします。
「その他」
習い事や旅行、家族でのレジャー費用は充実した生活を送るために必要だと思いますので、こづかいとは別にします。
「臨時収入」
ボーナスや祝金、配当など、給料とは別の収入があった時に記入します。
「残金」
当月分の給料から出費を差し引いた額を記入しますが、マイナスだった際には「-」または「▲」マークをつけて一目でわかるようにします。なお、手取りからの残金を確認するため、臨時収入は残金として計上はしません。
月々の返済(奨学金・教育ローンなど)や支払い(生命保険など)があれば、項目を追記してください。
ひとり暮らしの方は、上記表の4月を参考に予算を組んでみましょう。
水道料金は基本2か月に1回の請求となります。
夏と冬は消費電力が上がるので電気代もアップしますし、5月・8月・年末年始などの連休では旅行の予定が入りやすいですので注意しましょう。
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封筒をつくり、現金を入れる
①家計簿項目のうち、現金として必要な分の封筒を用意します。
おおよそ、次の項目になります。
生活費(食費・日用品)
こづかい(固定額)
その他(習い事・旅行・家族でのレジャー費など)
※封筒には必ず予算も記入しておきましょう。
家族がいる場合
こづかいの封筒は人数分用意し、名前と金額、用途を記入します。
習い事は個人の封筒に合算して入れておきます。
例)子どもA 10000円 内訳(習い事7000円 小遣い3000円 )
②費用の分からないものは、おおよそでよいので現金を振り分けして封筒に入れます。
はじめての方は、生活費は無理をせず若干ゆとりを持った予算をたてるのがポイントです。
例えば、一人暮らしでしたら1週間外食込みで1万円にするといったようにしてみます。
給料日に家計簿をつける
準備物
通帳
封筒
水道・ガスといった公共料金を現金で支払った場合は、領収書
給料振込日には必ず通帳記入し、準備物をもとに家計簿をつけていきます。
ポイント
封筒に残ったお金は?
残金には計上せずに、貯金箱や口座など別のものへ預金しましょう。
家族の場合も各々の口座などへ預金します。
「残金」がマイナスだった…。
一目でわかる「マイナス」または「▲」マークを付けると同時に、その理由も必ず記入しておきましょう。
残金 | 17200 |
▲17800 外・旅 |
まずは3か月トライ!
はじめは、水道・ガス・電気・生活費を普段と同じような使い方をして、3か月まで様子をみましょう。
次に、3か月分のデータをもとに予算の調整をします。
4月に始めた方は6月分を記入し、翌月7月に行います。
5月に旅行や帰省などの出費が大きかった場合には7月まで記入し、8月に調整しましょう。
見直しポイント1(調整)
「光熱水費」と「生活費・こづかい・その他」は生活タイルによって異なりますので、各自に合わせて予算を組み、現金扱いの項目は封筒に書き直しておきます。
例 光熱水費に余剰金がある
一方で、交通費や外食費が予算を超えている
→ 光熱水費の予算を減らして補填します。
不足している項目はない
→ そのまま預金する
余剰金をこづかいなどにまわしたい。
→ ある程度の貯蓄ができるまでは預金しましょう。
資格取得や趣味、旅行などでまとまったお金が必要なことも多いですし、感染症などの不測の事態によって収入が減る、退職することもあり得ます。目安として50~100万円位は預金しておきますとゆとりをもって次のステージに立つことができますよ。
調整し終えた翌月の予算は、収支の目安としてみていきたいので固定額とします。
つまり、3,4か月の家計簿を元に、翌月(4,5か月)の予算を立て、同時に固定額とします。
家計簿には、予算(固定額)を記入することができますが、光熱水費とその他の項目は変動がありますので未記入または鉛筆で書いておきましょう。
次回からは、固定額と各項目の支出をみて預金を増やしていくようにします。
見直しポイント2
毎月何とか預金額を増やしたい、そう思った時に見直すべきポイントは「生活費」と「こづかい」です。
生活費(食費、外食、日用品)を見直す。
外食やお惣菜購入が多かったのであれば、回数を減らしましょう。手作りにすると1/3~半額位の費用で賄えます。
コンビニでの買い物が多かった場合には、スーパーやドラッグストアに切り替えて出費を抑えましょう。
こづかいを減らす。
こづかいは、交際費や衣類、映画、本、嗜好品など個人にかかる娯楽費なので調整がしやすく、最も見直しの必要な部分でもあります。
それでもマイナスです…
こづかいの調整をしても月の預金がゼロ、どころかマイナスが続いている時は、より強い節約をしなければなりません。
「その他」にかかる費用を抑えましょう。
例えば、複数の習い事を減らす、月謝の安いところへ替える。旅行やレジャーは低予算にする、数か月に一度にするなどです。
「通信費」も見直そう。
ネット環境やスマホのデータ通信には様々なプランがあり、格安料金もあります。
「水道」「ガス」「電気」の使い方を確認しよう。
水を出しっ放し、電気の消し忘れはないですか。
長期で見ると節約になる、待機電力カット
ガス温水器や給湯器、パソコン、テレビ、スマホの充電器は使っていなくても電力を消費するので、数時間使わないのであればプラグは抜いておきましょう。
エアコンはオフシーズンにコンセントを抜いておくとよいです。ただし、構造上コンセントを差し込んですぐに使用すると故障することもあるので、使用する際は必ず前日にコンセントをさしておきましょう。
最終的には
固定費である「住居費」と「交通費」の見直しも必要になってきます。
月々の預金ができないのであれば、交通手段を自転車等に切り替えて削減しましょう。
住居費は手取りに対して25~30%が理想といわれていますので、賃貸65000円ぐらいにするとよいでしょう。
賞与からの捻出は?
賞与は勤務成績や業績に応じて支給され、かつ支給額が確定されていないものをいいます。つまり、必ずしももらえるとはかぎりません。
賞与を含む臨時収入はなるべく手を付けずに預金をし、車税や車検、事故や入院、退職、引越しなどに備えておきましょう。
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1年続けて、翌年より良く
この家計簿では3か月で支出と使い道を知り、この結果をもとに4か月目以降はライフスタイルに合わせて調整をかけていけるように作成してみました。
1か月に1度だけの記入なので、買い物レシートは不要です。その代わり、出費がかさんだ時にスケジュール帳で確認するなどして使途を明確にしましょう。
「何をしたから普段よりも出費が多い。」
「こうすることで節約や預金ができた。」
と振り返ることで翌月のお金の使い方も変わってきます。
4か月、5か月、ぜひ1年間は継続してください。
時期によって変動する光熱水費や旅行・レジャー費用というのが分かってくると翌年のお金の管理がしやすくなりますよ。
見通しが良くなったら、家計簿の内訳項目に預金枠を設け、確実に預金を増やしていくようにしましょう。