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【レポ:お気に入りがきっと見つかる】奈良美智 DRAWINGS:1988-2018 

投稿日:2018年2月16日 更新日:

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2018年3月8日まで、元麻布にありますKaikai Kiki Galleryにて奈良美智さんのドローイング30年分が展示されています。最寄り駅は東京メトロ日比谷線の広尾駅(徒歩10分)または東京メトロ南北線・都営大江戸線の麻布十番駅(徒歩15分)です。
初めて行かれる方にはクレストビルの地下1階にありますので分かりにくいと思います。道路に面して1階がGYMBOReeという広々とした幼児教室になっていますので、目印にされるとよいでしょう。正面を向かいまして手前左側に地下へ行く階段があり、降りてすぐ、奈良ワールドが繰り広げられています。受付の右側にも作品が展示されていますのでお見逃しなく。

Kaikai Kiki Gallery 奈良美智 DRAWINGS

Kaikai Kiki Gallery 奈良美智 DRAWINGS

受付を済ませ左側より1988年からの作品となりますが、次第にドローイングという定義が引っかかってきます。

これがドローイングというんだ?
学校でやるようなドローイングと違う。。

いや、もはやドローイングの枠を超えているような。

順を追ってみていくとドローイングって何だっけ?となっていきますが、そこに焦点をあてますと無知を指摘されそうなので、感じたことをさらっと書きます(汗)

描かれた子どもたちが壁面からもテーブルからもあふれ出てくるようで、まるで、私たちが思いを文字に書き起こしたり、会話するのと同じように奈良さんにとっては湧きでるものなのかなと思いました。また、無意識だったとしても自分の感情やその時の想いを吐き出すことで整理し、向き合い、前へ進むといった流れがドローイングにはありそうで、さらけ出す恥ずかしさというのでしょうか。時を経て振り返ると当時の自分の未熟さや思考、心理状態が瞬時に戻ってきてネガティブになる部分もありそうなのに…でも、ファンとしての立場ではそこが知りたかったりもしますよね(笑)奈良さんって、どんな過程を経てどこへ進んでいくんだろうといった…そうした意味でもドローイングは必見なのではないでしょうか。

気持ちを切り替えてひとつひとつの彼女たちに向き合ってみよう。

奈良さんといえば、かわいらしいけどちょっとトゲのある表情の女の子と犬、そして小屋?室内にあるお家ですよね。見覚えある、もしくは、お気に入りの彼女たちが活き活きとして、そこにいます。

着色されたロッカーな子や尖った女の子が目に入りやすいですが、画風の違う作品や黒鉛芯?・単色で描かれたものもあります。

印刷物になるとどうしても筆圧によって描かれる濃淡や発色が潰れてしまうのですけど、こんなにも生を感じるものなんだと嬉しくも思い、楽しくもなってきます。しかも、郵便物の封筒やチラシの裏、紙切れなどに描かれていたりして驚きというより感動です。

靴を脱ぎ畳の敷かれた空間に入りますと2010年以降の作品となり、女の子の表情も少し大人びた感じがします。ほかにも、落書き風もあれば、詩のようなもの、Little Pilgrimsのような立体作品に繋がるようなものもテーブルに展示されていました。

失礼かもしれませんが、ひいおじいちゃん・おばあちゃん世代って、こたつテーブルにお金や書類を挟んで置いたりしませんか?その流れで我が家も透明なテーブルクロスであることをいいことに、子どもたちが絵を描いて挟んでいるんです。こうした自分の中にある日常的な体験が重なって勝手に親近感をもってしまいました。

さてさて。

尖った女の子を直訳するか

人の内面の深いところを表現していると捉えるのか

あ、これ知ってる(その当時の自分はこんなだったな~)
自分にも描けそう(でも、線の描き方や構図が全然違う)

なんか好き。でもいいと思います。

奈良さんの作品は美術鑑賞というふうに肩肘張らず、構えずに、ごくごくシンプルにみて愉しめることも人気の一因だったりしますよね。

展示されている作品が多いので、きっと興味ある作品に出会えると思います。お気に入りの作品が見つかりましたら、ギャラリーなので作品の購入ができるかもしれないですし、間接的にはなりますが撮影可能ですのでお手元に置くこともできます。お時間ある時に、ぜひ、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

混雑・所要時間など

平日午前中に行きましたところ、廊内には国際色豊かで学生さんを含めた大人の方々がいらっしゃいました。程よい人数でしたので撮影も気兼ねなく行えましたが、作品をみることが本来の目的ですので他のお客様の迷惑にならないよう注意したいですね。

また、入場無料ではありますが、静かな廊内なのですぐにお腹すいたと言う息子は連れていけないなという雰囲気でした。美術館などで鑑賞することに慣れたお子様なら問題ないと思います。

所要時間は、鑑賞した後にお気に入りの作品を撮るということをしますと1時間位要しますので、堪能したい方は90~2時間とみていいと思います。

[奈良美智 DRAWINGS:1988-2018]
Kaikai Kiki Gallery
2018年2月8日~3月8日まで
開廊 11~19時
閉廊 日曜日・月曜日・祝日

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そして、もっと奈良さんの世界でまったりしたい方に。

「A to Z cafe」

奈良美智さんが内装デザインを手がけました、南青山にある都会の隠れ家のようなカフェです。2006年青森県弘前市の吉井酒造煉瓦倉庫で行われた「A to Z」前にオープンしたようですが、今も尚、その展覧会の雰囲気を愉しむことができます。店内とても広く、テーブル席やソファ席、テラスもあります。店内中央にはベランダ付きの小屋があり、奈良さんの作品が窓辺から垣間見えます。傍に行って覗き込めば詳細を知ることができますが、窓の向こう側のお客様と目が合いそうで、私にはできませんでした(笑)小屋の内部を知りたい方はオープン直後か、ランチのピーク時を過ぎますと覗けると思います。

ランチは、お魚orお肉のランチ(1000円+税)と丼ぶりランチ(1300円+税)とあります。

注文したお魚ランチは、雑穀ごはん・あこう鯛の甘酢あんかけ・味噌汁・香の物・オクラと長芋和え・切り身とホタテの刺身。女性には程よいボリュームで家庭的な美味しさもあり、お値段も適正だと思います。

店内にはジャズが流れており、お客様もお洒落な大人の女性が多いですが、男女で来られる方もいらっしゃいます。お店のコンセプトにある’住み慣れた家’のようなくつろぎの空間で、1人ほっこり過ごすにも良さそうです。

今回、数年ぶりに1人で行って席も指定されましたので、店内を歩き回ることもできず定かではありませんが、不穏な変化を感じてしまいました。。。
記憶が曖昧ですが、小屋内の奈良さんの作品数が減っているような…。
ポスターも色褪せているような。。
どうか作品の入れ替えのためであることを願いつつ、小屋中央にあるテーブルへ目をやると ’中に入ってテーブルクロスを敷いて使うことができます’といったような奈良さんのメッセージが段ボールに書かれてありました。現在、小屋内に入れるかどうか分かりませんが、ちょっぴり嬉しいですよね。このほか、奈良さんの絵が描かれたテーブル席もあったと記憶します。

奈良ワールドを間近に感じたい方は、予約できますので合わせて確認してみるとよいですね。

 

A to Z cafe ビル5階

A to Z cafe ビル5階

[A to Z cafe]
東京都港区南青山5-8-3 equboビル 5F
営業時間
ランチ 11:30~15:00
ディナー 15時~23:30
定休日:12月31日〜1月2日
予約・問合せ 050-5868-1398

 

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