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妊娠が確定したら、職場関係やまわりの人へどのタイミングで報告すればベストなのでしょうか。
ここでは体験等をまとめましたので、ご参考にしていただければと思います。
我が家の妊娠報告
我が家で最初に報告したのは両親でした。
妊活・赴任治療を経て妊娠し、リスクもあったことから安定期に入るまでは内密にと口止めをお願いしたのですが、
待望の初孫
しかも双子!?
ということで喜んだ両親。
早くも両親を介して知る人と、人づてに知る方もおり、こうなってくると人間関係もつれてきますから(汗)これを機に私自身からまわりの方へ妊娠報告をすることにしました。
ただ、万一のことを思うと現時点で全ての方にお話しするというよりは
・早めに報告すべき方
・話の成り行きでお伝えする場合
・尋ねられたらお答えする場合
と状況に応じて報告していました。
おめでとうという言葉とともに双子への憧れや身近な双子の様子などで盛り上がり、双子リスクの不安を抱いていた私たちも気が紛れて、結果的には報告してよかったと思いました。
職場編(お勤めの方)
母子手帳を交付していただいたタイミングで報告しましょう。
産休(産前・産後休業)や育休(育児休業)、万一の場合に向けての対応・引継ぎもしやすくなります。
産前休業
働く女性が妊娠し、事業主へ申し出ることで休業することができます。
単胎妊娠の場合ですと出産予定日から6週間前に取得することができます。
多胎妊娠の場合には14週間前から取得することが出来ます。
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上司への報告
妊娠は私的な事情でもありますから、出勤直後や休憩時間、退勤時といったリラックスしているところで報告をしてみてはいかがでしょうか。
仕事に対して厳しい方や理解の乏しい方もなかにはいらっしゃいますが、そういう方でも身近なところに子育てをされている人がいるはずです。
健診や体調不良による欠勤などはやむを得ない状況だという認識は持っておられるはずですから、これまで通り仕事に集中しつつも無理をせずにお勤めしましょう。
自主退職やマタハラ対策
自主退職を促してくる職場というのも耳にすることがあります。
法律により事業主へ改善・防止を義務付けていますので、最寄りの都道府県労働局雇用環境・均等部へ相談しましょう。
関連記事【知っておこう!】妊婦健診から補助券の使い方|母子手帳と補助券、出産退院までの費用|紛失・再発行
知っておきたい法律(労働基準法)
男女雇用機会均等法と育児・介護休業法
妊婦健診のための時間確保や妊娠中または産後の症状等に対応するための措置を事業主に義務付けられています。
例えば、
・通勤緩和
・勤務時間の変更
・勤務の軽減
・休憩
など、その旨を会社に申し出れば利用することが出来ます。
また、
妊娠,出産,産前産後や育児休業を理由とした解雇,異動,減給,降格なども禁止されており、上司や同僚および職場におけるマタニティまたは育休に対するハラスメントが発生した場合には速やかに対応することを事業主に義務づけられています。
例えば
・私ならこのタイミングで妊娠はしない。すべきではない。と何度も言われた。
・制度を利用しないように、あるいは、やめるように何度も言われ、あきらめざるを得ない状況になっている。
このような時には
紛争解決援助制度
従業員と事業主との間で起こるトラブル、例えば、男女性差別やパートタイム従業員に対する差別的な扱いなどに対し、都道府県労働局雇用環境・均等部(室)へ申し出ますと、トラブルの早期解決に向けて援助を行ってくれる制度です。
育児休業に関するトラブルにも対応していますので、個人で解決を図らず、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
都道府県労働局雇用環境・均等部
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000174136.pdf
※pdfファイルになります。Acrobat Reader など表示できるソフトをインストールしてください。
知っていますか?「母性健康管理指導事項連絡カード」
妊娠中または出産後の働く女性が、医師等から通勤緩和や休憩などの指導を受けた場合、このカードに記入してもらうことで的確に事業主へ伝達することができるので、適切な措置を求めることができます。
もちろん、
このカードがなくても主治医等の指導内容が明確であったり、本人を介して主治医と連絡がとれる場合には本人からの申し出によって上記同様に適切な対応を求めることができます。
なお、
多胎ですと「必要に応じ、負担の大きい作業の制限又は勤務時間の短縮」「多胎で特殊な例又は三胎以上の場合、特に慎重な管理が必要」が標準措置としてカードに記載されています。
多胎の場合はリスクも伴いますので、カードで明確に提示できれば理解しやすく円滑な対応をしてもらえそうですよね。
母子手帳に記載されているものをコピーして使用するとができますし、厚生労働省HPよりダウンロードもできますので、活用してみてはいかがでしょうか。
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同僚への報告
同僚の仕事の負担が増えることになるかもしれませんし、引継ぎなどもありますから、まずは上司へ報告するとともに相談しましょう。その後、個別に挨拶するとよいでしょう。
妊娠されているあなたが契約社員またはパートタイムの方
産休は雇用形態を問わず、申し出ることで正社員同様に取得できます。
育休についても、次の条件を満たせば取得できます。
・1年以上継続し雇用されている
・子どもが1歳6か月になるまでの間に雇用契約が満了・解約となる場合は対象外となりますが、どうなるのか分からない・明確ではない場合は育休をとることができます。
妊娠によってハラスメントが発生した場合には、労働基準法に準じたお休みをいただきたいのですがと伝えてみましょう。
それでもなお難しいようでしたら、都道府県労働局雇用環境・均等部(室)へ相談してみましょう。
妊活中の方への報告
妊活中と言っても、始めたばかりの方から継続して治療を受けている方までいらっしゃいます。
また、素直に喜んでくださる方もいれば、これまでの付合いと対応が変わってしまう方もいますので慎重にしたいところではありますよね。
報告のタイミング
差支えのない方でしたら、自然な成り行きで知ってもらうでもいいと思いますし、体調不良をもとにお話しする形でもいいと思います。
立場上、伝えておいた方が良い場合には、報告時期や話しやすい状況の時に、感情表現を抑えて切り出すと上手くいきやすいです。
先方との関係が悪化した場合
その後は妊娠の話題を出さずに程よい距離を保ってお付き合いされてみてはいかがでしょうか。
無理をされては、心労で母子共によくありませんし、いずれ先方も心の乱れが落ち着いてくるはずです。
関連記事 【つわりを乗り切る・軽減・方法】| 食べつわりによるおいや吐き気、唾液の不快感
通園・通学しているお子さんがいる場合
上のお子さんが通園・通学されている場合、早めに担任へ連絡(報告)された方がいいかもしれません。
係のしごとへの配慮もさることながら、赤ちゃん返りや何らかの生活の変化を汲み取りやすく、対処していただけるからです。
私事ですが、3人目の妊娠中のことでした。
大丈夫だろうと思っていた方のお姉ちゃんが赤ちゃん返りをし、産後3か月位まで引きずりましたが、園の方で早くから対処してくださったので軽い程度で済み、大変助かりました。
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思わぬ妊娠編
彼氏への報告
妊娠確定の診断を受けた時点で報告しましょう。
ただし、夜や電話は悪い方向へ流れやすいのでなるべく避けたいところです。
ランチやカフェである程度会話が弾んだのちに切り出してみてはいかがでしょうか。同時に、仲の良い人にも報告しておくと後々相談しやすくなります。
両親への報告
妊娠確定の診断を受けましたら、母子手帳の交付を待たずに報告しましょう。
妊娠した人の気持ちを一番理解してくれる人は女性ですので、まずは、母や姉妹に報告してみましょう。
思わぬ妊娠はご自身の父親にとっても衝撃的なはずです。母から報告してもらい、様子を聞いたのちに自ら伝えるとお互いに落ち着いて話し合えるのではないでしょうか。
結婚前の妊娠の場合
職業柄や世間体を気にする家庭もあるようです。
本人たちにとってあまり気持ちの良いものではありませんが、そうした場合には結婚を急ぐことになるかもしれませんので、妊娠と診断されましたら早めにお互いの両親へ報告し、ご挨拶に伺いましょう。
別れた後の妊娠発覚
出来る限り別れた彼へ連絡をとります。同時に、音信不通の場合も含め自分の両親へ報告しましょう。
父親が誰か分からない・学生である
自分で育てられるか否かも含めて両親へ正直に話しましょう。
妊娠した女性は、その事実に対して善くも悪くも動揺します。
日が経つにつれ不安になることも増えてくることでしょう。
そうした状況の中で、これがもし思わぬ妊娠だったとするのなら、傷つくこともあり一人で抱えるには辛いかもしれません。
少し、先のことへ目を向けてみましょう。
子どもが生まれたあと、一人で生活の全てを担うことが出来ますか?
一人で働きながら子どもを育てられますか?
託児所や保育所に預ければ乗り切ることができるかもしれませんが、それでも、退勤したら休むことなく育児をすることになりますよね。育児は孤立すればするほど、母親はストレスを募らせます。体力的にもきびしいと感じることがあります。
せめて、事情を知り協力してくれる誰かがいてくれれば、子育てにかかる疲労は軽減され、精神的なゆとりもうまれてきます。
支えになる人がいるだけで違います。
勇気がいりますが、ご自身の両親やきょうだいだに報告して理解してもらいませんか。
両親が感情的になるのは一時的なものです。あなたが新しい命と向かい合っている様子をみれば理解せざるを得ず、後に受け入れられるようになり、情が移り、勝手に赤ちゃんの姓名判断なんかをするようになるかもしれませんよ。
もし、あなたが社会人であるのなら、自己責任であることは既に自覚されてることと思います。
しかし、その責任感だけで子育てをしようと思うと、先述と重複しますが疲労感が募り子どもに対して感情的になりやすく、愛情の伝達がうまくいかなくなるかもしれません。子ども自身もさびしく感じる事でしょう。
こうした面を補ってくれるのが、あなたのご両親やきょうだいなどの身内なんだと思います。
頼れる人がそばにいることがベストですが、少なくとも心の拠り所があるだけでも違いますから、診断された後はなるべく早くに報告した方がご自身の心の負担も軽減されるんじゃないかなと思います。
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妊娠報告ができない期間
様々な事情から報告ができない場合もあるかと思います。
その間、周囲の協力が得らず厳しいかもしれませんが、妊婦健診を受ける・自己管理やお腹の中の赤ちゃんに注意し、体調不良や出血などの異変がみられた際には診察してもらうなどして、無理のない範囲で過ごしましょう。
ただ、
お腹に宿る新しい命を育むという意味ではもう子育ては始まっています。
子育ては1人で行うものではなく誰かに頼ることも大切ですから、いつかどこかのタイミングで妊娠・出産の報告ができるといいですね。
妊娠報告後
2回目の妊娠の時に、こんなことがありました。
お互いの両親への報告は安定期頃にしましたが、その他の皆さんには必要に応じて報告する程度で正式には出産後の年賀状でお伝えしました。そのなかで、あるママ友に「え~もういいよね(また産んだの?)」と言われたのです。
妊娠の報告だけでなく出産後の報告においても、心ない言葉をかける人はいるものだと身をもって感じました。
一方で、
緊張を伴うような厳しい方が意外とさりげなくフォローしてくださったり、大変有難いことで見知らぬ関係であっても協力してくださる方がいました。
関連記事【妊娠がわかったら】妊娠・出産準備品ってどんな物が必要なの?
まとめ
妊娠報告と改めてしまうとちょっぴり緊張しますが、基本は喜ばしい事ですよね。
職場や人となりへの配慮をしたうえで報告すれば大半は祝福してくれます。
一方で、なかには人間関係が悪化する方もいるかもしれません。
相手にも立場や感情があるのですから、仕方のないことだと捉えましょう。
もしかしたら、その後の対応と自分の受け止め方次第で善し悪しは変わるかもしれません。無理のない範囲で、お付き合いされてはいかがでしょうか。
どうか、皆さんも時を経てよかったと思えるような報告ができますように。