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つわり症状にはにおいに敏感、食べつわり、唾液や胃の不快感、味覚障害、頭痛、眠気などがみられ、個人差も大きいですが、おおよそ妊娠中期には落ち着いてきます。つわりの期間やピーク、みなさんの軽減対策を知って乗り切りましょう。
つわりの原因
ホルモン・代謝・精神面の変化が影響しているといわれています。
ホルモン
妊娠によってホルモンパランスが変化する中で母体が適応しきれないことや嘔吐中枢を刺激することで起こるのではないかと考えられています。
代謝
妊娠によって増えた黄体ホルモンが胃腸の働きを低下させ、ガスもたまりやすくなっているため吐き気や嘔吐、胃の不快感を起こしやすくなっています。
精神面
妊娠による急激な身体の変化だけでなく、妊娠や出産に対しての不安、生活や経済的な面、家族や職場といった人間関係などのストレスによって、症状が悪化することもあります。
こんな時は病院に
通常はつわり症状が一時落ち着いたり、その日によっても違ったりするので、その時に飲食できるものを摂取します。
しばらく続いて飲食ができない場合には、脱水や貧血などが懸念されますので、かかりつけの産院にて診てもらいましょう。
いつから、いつまで?
妊娠2か月目に始まり、ピークは3か月。
気分の悪さで妊娠かもと気づくように、おおよそ妊娠2か月目よりつわりが始まります。
妊娠3か月をピークに5か月目頃には治まるようですが、長引く方もいらっしゃいます。
一方で、つわり症状を感じない方、体調によって違う、症状が悪化し入院される方もいますので期間や症状には個人差が大きくみられます。
双子だと症状が早く、ひどいって本当?
2倍だから症状も早く、ひどいんじゃないかと思われがちですが、双子と単胎との差はないです。
つわりの原因には、ホルモンバランスの変化によるものやメンタル的な要素も含まれており、期間も症状も、その度合いも個人差が大きいといわれていますが、いずれも経験した私自身、そう実感しました。
1人、2人の差ではなく、その日の体調や心身の疲労感で症状も異なっていたからです。
双子で注意すべきこと
つわり症状が続き、飲食できない状態が続いた場合には注意が必要です。
つわりが重症化すると(妊娠悪阻)、嘔吐のほかにも脱水症状、栄養不足、体重の減少、歩行時にふらつき、トイレの回数が減るなどがみられ、重篤な合併症も懸念されます。
特に双子妊娠では貧血になりやすく、お腹の赤ちゃんの成長にも影響を及ぼしかねませんから、不安なことがあれば次の妊婦健診まで我慢せず、主治医に相談しましょう。
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においと吐き気
つわりといえば、においという方が多くいらっしゃいます。
みなさんはどんなにおいが気になったのでしょうか。
炊飯やごはん
食べ物のにおいに反応し、食事の支度がつらいですよね。
電車やバス
香水や体臭、乗り物特有のにおいが気になってしまうことも。
病院
消毒系のにおいでしょうか、病院も特有のにおいがあります。
店舗
特に鮮魚や野菜などの売り場は、普段も体調不良の時には気になりますよね。
衣類の染料
購入するときには気にならなくても、身につけた時に気づく染料のにおい。洗ってもなかなかとれません。
旦那
これまで気にならなかった旦那さんの体臭。
少数派ではありましたが、
日常使いする枕などの寝具類、近寄られた時に嘔吐まではいかないけれども不快だったという方もいます。
対策
刺激を避けて症状がひどくならないようにしましょう。
食材の調達
外出を避けたい時には、ネット通販を活用してみてはいかがでしょうか。
生鮮食品もスーパーによっては注文・配達できますので大変便利です。
出産後や離乳食などを見据えて、食材に定評のある生協・コープのデリバリを利用する方もいらっしゃいます。
調理は時短で
休みながら調理するというのもひとつの手段ですが、3食かつ毎食作るのはつらいですよね。
ごはんは炊飯器の最大容量で米を炊き、おにぎりにしたり小分けにして冷凍しておくと、においにさらされる回数が減ります。
また、
食べ物のにおいは冷めると軽減する
といわれていますので、
お店で白飯やお惣菜を購入したり、冷凍食品をまとめ買いしておきますと自ら調理することがないのでその分においにさらされる時間も短縮できます。
ご自身の食事は、無理をせずに食べることのできる物を食べ、旦那さんには時として外食で済ませてもらいましょう。
バスタイムでリセット
1日中嗅覚が刺激されて疲れてしまうつわりの時期。
入浴タイムはすべてをリセットできる空間ですから、好きな香りでリラックスされてはいかがでしょうか。
妊娠中はお肌も敏感になり従来の物で洗うと肌荒れする方もいらっしゃいます。
そうした買い替えのタイミングでソープやクリーム、妊娠線予防オイルなどの香りも選んで購入されますとよいでしょう。
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食べつわり
においに次いで食べつわりも多い症状です。
まとまった食事をとることができない
においつわりと重なり食欲が減退する、好みが変わり偏食になるなどでバランスの良い食事がとれなくなります。
常に何かを食べていないと落ち着かない
においつわりや偏食がありながらも、常に食べていないと落ち着かないという方もいます。
対策
これまでと同じような食事量を摂取するのが難しくなってきます。
回数を増やして摂取することで、栄養も摂れますし、胃への負担も軽減できます。
食事の際には、消化に良い物や咀嚼回数を増やすとより良いでしょう。
食べつわりの場合には、果物、ビスケット・タブレット・ミント系ガム・せんべいといったつまめるものを枕元に置いておきましょう。
健康面で気になる方は、おにぎりを作り置きしておくとよいです。
唾液の不快感
唾液の不快感がとれない
何もしなくても唾液の分泌が多くなる方もいるようです。
対策
粘り気のある唾液や口内の苦みなどはミント系ガムなどで爽快感を持たせてみたり、歯磨きもおすすめです。
なかには歯磨きや歯磨き粉がかえって吐き気を刺激する方もいらっしゃるようなので、いつでも出せるようにティッシュと小袋を携帯しておきましょう。
味覚障害
妊娠によるホルモンバランスの変化やつわりによって栄養バランスが乱れ、無味、苦く感じる、特定の味が分からないなどの味覚障害を起こすといわれています。
バランスの良い食事が摂れるようになる、あるいはホルモンバランスが落ち着いてきますと正常な味覚に戻るといわれていますが、栄養不足を心配される方はサプリメントで補ってみるのもいいかもしれません。
つわりと口内トラブル
つわり期間は個人差はあるものの症状が2か月程度で落ち着くといわれていますが、その割になぜ、妊婦さんは歯周病や虫歯になりやすいといわれているのでしょうか。
妊娠によってホルモンバランスが変わり、口内環境も以下のようになります。
酸性になる
唾液の分泌量が減ることで粘り気のあるものへと性質が変わる
つまり、
妊婦さんの口内は虫歯や歯周病の原因である菌が増殖しやすい環境にあるんですね。
そこへ、
つわりによって歯磨きができない、もしくは丁寧に磨けなかったり、食べつわりによって不規則に食べてしまうなどの生活習慣の変化も加わるので、より口内トラブルが発生しやすい状況にあるというわけです。
治療となると体勢や使用する薬品類も気になるところですので、出来る範囲で努めたいですね。
口内トラブルの予防策
唾液の分泌を促すような食べ物を食べる
キシリトール入りガムをかむ,キュウリなど咀嚼を必要とする食べ物を取り入れてみましょう。
フッ素入り歯磨き粉を使う
歯ブラシはヘッドの細いものを使うと、刺激が少ないかもしれません。
デンタルフロスでお手入れ
汚れがたまりやすい歯と歯の隙間だけは注意しておきたい方に。
マウスウォッシュまたはデンタルリンスでゆすぐ
殺菌などの効果のあるもので簡単に済ませることができますね。
ただし、
通常は歯磨き後の使用となっていることが多いので、最大の効果は得られませんが、少しでも口内を衛生的にしておきたい方におすすめです。
水,紅茶や緑茶,塩水でゆすぐ
食後の歯磨きができない時や口内の不快感がある時にしましょう。
紅茶や緑茶に含まれているカテキンや塩に殺菌作用があると言われています。
眠気・その他
いくら寝ても眠くて、時間があれば寝ていられる位とよくいわれていますね。
そういう時は赤ちゃんが成長するためにエネルギーを集中させているのかもしれませんから、ママの体力を消耗させないよう、ゆっくり休みましょう。
また、頭もぼーっとしている状態だと思いますので、車の運転には気を付けましょう。
このほか、
倦怠感や下痢、頭痛の症状もあるようですが、いずれもつわりがあまりに酷い場合は主治医に相談しましょう。妊娠悪阻といって入院が必要になってくる場合もあります。
つわりの大半は妊娠初期から中期頃にかけてで次第に落ち着いてきますので、何とか乗り切りたいですね。
なお、
妊娠出産に関する悩みを電話またはメールで相談できる自治体もあるので確認してみてください。
例)東京都福祉保健局「妊娠相談ほっとライン」
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